
カイロ:シリアの外相は4月1日土曜日、カイロでエジプトの外相と会談した。このような訪問は十数年ぶりで、バッシャール・アル・アサド大統領との関係修復に向けたアラブ諸国による最新の動きとみられる。
エジプト外務省に到着したファイサル・メクダッド大臣は、サーミフ・シュクリー大臣に抱擁された。このような公式訪問が最後に行われたのは、2011年にシリアで起こった民衆蜂起と紛争以前となる。
国を分断し、数十万人の死者を出したシリアでの内戦により、欧米諸国やアラブ諸国の多くがアサド大統領から距離を置いていた。
今回の訪問は、エジプトとサウジアラビアの仲介により、シリアのアラブ連盟復帰に向けた調整を進めることが目的であると、エジプトの安全保障関係者は匿名を条件に述べた。
カイロを拠点とするアラブ連盟は2011年にシリアを資格停止にし、多くのアラブ諸国がダマスカスから特使を引き上げた。
米国やカタールなど一部の国は、内戦中のアサド政権による残虐な行為や、シリアにおいて政治的解決に向けた進展がなされる必要を挙げ、アサド大統領との関係修復に反対している。
他方、アラブ首長国連邦やサウジアラビアなどの地域の主要な勢力は最近、ダマスカスに対して態度を軟化させる姿勢を示している。
ロイター