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アル・アクサモスクを巡る対立が深まる中、イスラエルがガザを空爆

2023年4月6日深夜、ガザ地区に対するイスラエルの空爆により、ガザ市の建物から上がる煙。(AFP)
2023年4月6日深夜、ガザ地区に対するイスラエルの空爆により、ガザ市の建物から上がる煙。(AFP)
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07 Apr 2023 11:04:09 GMT9
07 Apr 2023 11:04:09 GMT9
  • ハマスとパレスチナ人組織はあらゆるシナリオを想定して態勢を整えているとアナリストはアラブニュースに語った

ハゼム・バロウシャ

ガザ市:イスラエルは6日深夜から7日早朝にかけ、ガザ地区のハマスとイスラム聖戦の複数の軍事拠点を空爆した。

イスラエルによる空爆は東側の境界にある複数の監視塔の他、農業地域や空き地にも行われた。

イスラエルは空爆について、ガザ地区からイスラエルの複数の町に向けて発射されたミサイルへの報復措置だと主張した。

空爆の間、複数のパレスチナ人組織がイスラエルの複数の町に向けて砲撃を行ったが、その多くは「アイアンドーム」と呼ばれる防空システムにより迎撃された。

イスラエルのメディアは国防関係筋の話として、夜の間にガザ地区から44発のロケット弾が発射されたと伝えた。

パレスチナの保健省によれば、イスラエルの空爆によるけが人はいないものの、ガザ市東部にあるアル・ドゥラ小児病院など、住宅や建物への物的被害は出ているという。

保健省はメディア向けの発表で、空爆により(病院の)「医療スタッフや小児科の患者やその付き添いの人々は混乱と恐怖に陥った」と述べた。

イスラエル軍のダニエル・ハガリ報道官は、イスラエル軍機は夜の間に 50トン相当の爆弾をガザ地区に投下したと述べた。

アベエル・イシュテイウィさん(50)はアラブニュースにこう語った。「私たちは恐怖と不安の一夜を過ごした。空爆や軍用機の音が恐ろしかった。アル・ドゥラ病院近くに爆弾が落ちた時は、家の場所がずれたような感じがした」

彼女はこうも語った。「神様のおかげで私たちは被害を受けずに済んだけれど、うちの幼い息子は私にくっついて離れようとしなかった。上空の飛行機の音に息子が震えているのが分かった。そして爆弾が落ちた時には息子は大声を上げて泣きじゃくり、昼までほとんど眠ることができなかった」

イスラム聖戦は、イスラエルによるガザ地区への攻撃が続く限り、ロケット弾をイスラエルの都市に向けて発射すると警告した。

イスラム聖戦の一員であるダウード・シェハブ氏はこう述べた。「いかなる空爆もロケット弾で迎えられる。いかなる攻撃も同種の攻撃で返される。アル・アクサモスクを攻撃したり信者に害をなせば……報復が待っている。パレスチナ人の戦闘に関する原則の一部となっている交戦規則が存在するのだ」

エルサレムのアル・アクサモスクでパレスチナ人信者がイスラエル当局に攻撃されたことを理由に、ハマスは緊張激化の責任はイスラエル側にあるとの立場だ。

「事態の危険な激化とガザ地区および誇り高きパレスチナ人への露骨な攻撃、そして今後この地域で起こる事態のすべての責任は、シオニストによる占領にある」と、ハマスは声明で述べた。

「ガザ地区への今回の残忍な攻撃、そしてエルサレムとアル・アクサモスクに対する占領という持続的な冒とくをもってしても、占領状態の保証にはつながらないし、勝利やわれら(パレスチナ)の土地およびエルサレムに対する権利も手にすることにもつながらない」

アル・アクサモスクで5日、衝突が起き、モスク内部にいたイスラム教徒をイスラエルの警察が攻撃する場面を捉えた動画が拡散したことにより、パレスチナとイスラエルの間の緊張は高まっていた。攻撃の報復として5日の夜、ガザ地区から砲撃が行われた。

ハマスに近い政治アナリストのアイマン・アル・ラファティ氏はアラブニュースに対し、ハマスを初めとするパレスチナ人組織は、あらゆるシナリオを想定して態勢を整えていると述べた。

「このシナリオに対し、あらゆる面で抵抗の準備はできている。そして事態に対する(イスラエル側の)相変わらずの誤った読みのせいで、より大きく予想外の反応が起きるだろう」と彼は述べた。

「占領政府はアル・アクサモスクに対する冒とくが起これば必ず、予想外の突然の反発が起きることを理解しなければならない」

 

 

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