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「異常事態だ」:リビア国内の分断で祝日が分散

聖なる断食月ラマダンの終わりを告げるイード・アル・フィトルの初日に、リビアの首都トリポリの殉教者広場で祈りを捧げるイスラム教徒(2023年4月22日)。(AFP)
聖なる断食月ラマダンの終わりを告げるイード・アル・フィトルの初日に、リビアの首都トリポリの殉教者広場で祈りを捧げるイスラム教徒(2023年4月22日)。(AFP)
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23 Apr 2023 03:04:45 GMT9
23 Apr 2023 03:04:45 GMT9
  • イードの日程は通常、国ごとに宗教当局が決める。だがNATOが支援した2011年の民衆蜂起以降、リビアでは不安定な状況が続く。

ベンガジ:今年、リビアではイード・アル・フィトルの祝日をバラバラに祝う事態となっている。長年の和平努力にもかかわらず、政治的分断が起きているためだ。

東側の議会と連携している現地の宗教当局は、「20日は三日月だったため断食の最終日とし、翌日をイードとする」と述べた。

だが首都トリポリでは、暫定政権と結びつきのある宗教当局が「月は見えなかった」と主張し、祝日は22日まで開始されることはないと述べた。つまり、住民はもう1日断食しなくてはならない。

「これは異常な事態であり、終息することを願っています」。トリポリ在住のアフマド・メスバフさん(50歳)はそう語り、21日にイードを祝うことにした。「断食を続けている人とやめた人の間で分断が起きています」

イードの日程は通常、その国の宗教当局が決める。しかしリビアでは、2011年にNATOの支援で民衆がムアンマル・カダフィ大佐に対して蜂起し、それから不安定な状態が続いている。2014年には、敵対する勢力によって国が東西に分断された。2020年以降は比較的平和な状態が続いているが、分断は今も残っている。

ロイター

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