
ワシントン:イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、2024年の大統領候補と目されるロン・デサンティス共和党フロリダ州知事が今週イスラエルを訪問した際に、同氏と会談する予定だと、ネタニヤフ首相は日曜日のCBSのニュース番組「フェイス・ザ・ネイション」で述べた。
デサンティス州知事は、日本、韓国、イスラエル、英国に外遊している。今回のイスラエル訪問は、ネタニヤフ首相が同国の最高裁判所に対する統制を強化する計画を巡る反対運動と時期を同じくするものである。
ネタニヤフ首相は、デサンティス州知事と会うかどうかというCBSの問いに、次のように答えた。「もちろん、皆さんとお会いしますよ。当然です。共和党の知事とも民主党の知事ともお会いします」
デサンティス州知事の事務所は、コメントの要請にすぐには応じなかった。
2022年11月に再選運動を開始した共和党のドナルド・トランプ前大統領は先週、フロリダ州の共和党議員数名から推薦を獲得した。今回の推薦は、まだ立候補を表明していないデサンティス州知事にとって打撃となる。
デサンティス州知事は2019年にエルサレムを訪問した際にネタニヤフ首相と会談し、フロリダを「全米で最も親イスラエルの州」だとしていた。
ネタニヤフ首相の司法改革計画は、先月、ストライキや大規模デモの末に一時中断された。この計画は、最高裁判所の裁判官の任命に関して政府に実効的な支配力をもたらし、議会が裁判所の多くの決定を覆すことを可能にするものである。
CBSでなぜ改革計画を撤回しないのかと問われたネタニヤフ首相は、イスラエルの司法制度の修正について「各方面からの合意」があると語った。
「国会や政府の決定を最高裁が無効にする能力を認めないのと同様に、最高裁の司法的な決定を国会が一律に覆す能力は認めないと、私は実際に申し上げてきました」と同首相は語った。
ロイター