
ワシントン:イランのイスラム革命防衛隊が4月27日木曜日、オマーン湾で石油タンカーを拿捕した、と米海軍が発表した。商業的に重要な海路で起こった最新の事件である。
この船が拿捕されたホルムズ海峡付近の海域は、世界の海上輸送油の少なくとも3分の1が行き交う交通の難所になっている。
バーレーンに拠点を置く米国第5艦隊は声明で、「マーシャル諸島船籍の石油タンカー『アドバンテージ・スイート』が、オマーン湾の国際水域を通過中にイランのイスラム革命防衛隊海軍により拿捕された」と述べている。
「イラン政府は、この石油タンカーを直ちに解放すべきだ」と付け加え、テヘランによる「地域海域での継続的な船舶への嫌がらせと航行権の妨害」を糾弾した。
イラン軍が、オマーン湾でタンカーがイラン船と衝突し、乗組員数名が負傷したため、このタンカーを押収したと発表した、とイラン国営メディアは報じた。
「マーシャル諸島船籍の石油タンカーが、オマーン湾でイランのボートと衝突し、逃亡を図ったため、アラビア湾でイラン軍の海軍部隊が拿捕した」と軍の声明は述べている。
「ボートの乗組員2人が行方不明で、船とボートの衝突により数人が負傷している」
海軍は、船の所有者や目的地を明確にしていない。
イランと米国は近年、湾岸の敏感な海域での相次ぐ事件をめぐって、激しく応酬している。
木曜日の差し押さえは、船舶が謎の攻撃を受け、無人機が墜落し、石油タンカーが拿捕されたホルムズ海峡での最新の事件である。
「過去2年間で、イランは中東を航行する少なくとも5隻の商業船舶を不法に拿捕した」と米海軍は述べている。
2019年7月、革命防衛隊は同じ水路で、漁船に衝突した疑いで英国籍の石油タンカー「ステナ・インペロ」を拿捕し、2カ月後に解放した。
2018年、当時のドナルド・トランプ米大統領がイランの核開発を凍結した多国間協定から米国を離脱させ、イランの経済に壊滅的な制裁を再び課したことから緊張は高まっている。
AFP