

リヤド:いわゆる三者機構(Trilateral Mechanism)とクアッドのメンバーは28日、スーダン軍と即応支援部隊(RSF)が現在の停戦をさらに72時間延長すると発表したことを歓迎し、その完全実施を呼びかけた。
国営サウジ通信が伝えた共同声明の中で、両団体は「我々はまた、両者がより永続的な敵対行為の停止を確立し、妨げのない人道的アクセスを確保するための対話を行う準備ができていることを歓迎する」と述べている。米国国務省も同声明を発表した。
同声明はまた、「永続的な敵対行為の停止と人道的な取り決めを達成するためのプロセスを確立するためのこの外交の初期段階は、アラブ諸国連盟、欧州連合、トロイカ、その他の二国間パートナーによって承認された、4月20日のアフリカ連合の声明で概説された緩和計画の開発に関する行動に寄与するものである」と伝えている。
三者機構は、アフリカ連合、政府間開発機構、国際連合で構成されている。クアッドは、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、英国、米国で構成されている。
戦闘は続く
停戦合意にもかかわらず首都ハルツームと西部ダルフール地方で暴力が続いていることが報告される中、今回の共同声明は発表された。
4月15日にアブドゥルファッターハ・アル・ブルハン将軍率いるスーダン軍とモハメド・ハムダン・ダガロ将軍率いる準軍事組織、即応支援部隊(RSF)の間で戦闘が始まって以来、少なくとも512人の市民と戦闘員が死亡している。
最新の集計では、さらに4,200人が負傷したと報告されている。
何万人もの人々が、この貧しい北アフリカの国から逃れて行った。24日にサウジアラビアによる避難措置が開始されて以来、119人のサウジアラビア人とその他76カ国の人々を含む合計2,744人がスーダンからサウジアラビアに移送された。
4月26日には最大規模の避難が実施され、ポートスーダンから58カ国よりの1,687人が搬送された。
2021年10月のクーデターで国際的に認められた文民政府を倒した後、アル・ブルハン将軍とダガロ将軍は現在権力闘争に明け暮れており、これにより脆弱な地域は不安定化する恐れがある。
スーダン軍は26日、27日の夜に期限切れとなる停戦に続き、30日までの3日間の停戦に新たに合意したと発表した。27日、同軍は改めて停戦を延長することを表明し、これを遵守すると一方的に述べた。
これに対し、RSFは27日になって初めて、28日からの72時間の停戦を承認したと発表した。
スーダン軍によると、同軍はスーダンのほとんどの地域を支配し、一部の住宅地が戦場と化したハルツームで大規模なRSFの配備を打ち破っているという。
72時間の停戦が始まって以来、戦闘は部分的に小康状態を保っているものの、27日には首都ハルツームや近郊のオムドゥルマンおよびバーリで空爆や対空砲火の音が聞こえたと、目撃者やロイター通信の記者が語った。
戦闘は、20年前に内戦が勃発して以来紛争が続く広大なダルフール地方にも広がっている。
人権団体であるダルフール弁護士会は、完全武装した「民兵」が州都ジュナイナの住宅街や、主要病院、主要市場、政府庁舎、国内避難民のための複数の避難所を攻撃し、少なくとも52人が死亡したと発表した。
ある住民は、報復を恐れて名前を伏せたが、RSFと軍の戦闘でここ数日治安の空白が生じたため、遊牧民のアラブ部族の民兵がジュナイナに侵入したと語った。彼らはマサリット族の武装したメンバーと遭遇し、衝突は街全体に及んだ。
ロイターと共同