
ジェッダ:スーダンからの避難が始まって以来、最多の人数を乗せたサウジ国籍の船でスーダンでの戦闘を逃れて避難したイラン人らが、サウジアラビアに感謝の意を表した。
イラン人を含む、さまざまな国籍の救出された人々は、4月29日土曜日の朝、サウジ国籍の船「アマナ」に乗ってスーダンからジェッダに到着した。
イランのハッサン・ザルネガル・アバーグホウェイ駐サウジアラビア代理大使は、スーダンからイラン人を避難させることに対するサウジアラビアの協力に感謝した。
「ポートスーダンからジェッダへのイラン人の移送における、サウジアラビア王国、および同国の外務大臣と軍隊の協力について感謝している」と、同氏はアラブニュースのインタビューに答えた。
また、イラン人避難民のアサドゥラ氏は、サウジアラビア到着後の避難民の受け入れ態勢を称賛し、出国前のスーダンの悲惨な状況について説明した。
「(スーダンは)非常に厳しい状況でした。治安は最悪で、交通手段もなく、水や電気の供給不足など、多くの問題がありました」と同氏はアラブニュースに語った。
スーダンの会社に勤める夫とともに同国で暮らしていた、もう一人のイラン人避難者リダ・サイーディ氏も、サウジアラビアの取り組みに感謝した。
「私たちのためにしてくれたことすべてに感謝します。スーダンでの状況はとても怖かったです。とても危険な状況です」
「サウジアラビアが私たちのために船を送ってくれたというので、私たちはとても喜びました。私たちはどうやって国外に脱出できるかわからなかったものですから」と同氏はいう。
同日後刻、イランの飛行機がキング・アブドゥラー空軍基地に着陸し、サウジアラビアからイランに避難している65人を輸送した。
サウジアラビアのパイロットで西部地域司令官のアフメド・アル・デバイス少将と空軍基地司令官のアブドゥッラー・アル=ザフラニ少将が、軍事基地で乗客たちを見送った。アル=デバイス少将は、乗客の安全な帰国を祈った。
同氏は、サウジ当局が行っている取り組みのすべては、サウジ国民だけでなく、イスラム諸国や友好国の人々をスーダンから避難させるために全力を尽くすようにという、サルマン国王の指示を受けて実行していると述べた。
土曜日、サウジアラビア国民20名と他国の国民1866名を乗せた船がジェッダに到着し、サウジアラビアによる避難作戦が開始されて以来、最大規模のスーダンからの避難が実施されたとの発表がなされた。
今回到着した避難民を含めると、サウジアラビアの避難作戦開始以来の避難者数は4879人となり、内訳はサウジアラビア国民139人、その他の国の国民4738人となっている。