
ブリュッセル:ベルギー警察は、2009~2010年にバグダッドにおいて自動車爆弾によるテロで多数の死者を出したアルカイダに所属していた容疑でイラク人移民1人を逮捕した。検察が5日に発表した。
検察の声明によると、イニシャルがO.Y.T.とされる1979年生まれのこの男は、テロ対策を担当する裁判官の命令に従って警察が3日にベルギー東部の町ハッセルトのある住所を急襲した際に逮捕された。
この男は5日、拘留を続けるかの判断のために、「テロの意図による複数の殺人、テロ組織の活動への参加、戦争犯罪、人道に対する罪」の容疑で法廷に出頭した。
声明によると、この男は「2009~2010年に(イラクの)バグダッドのグリーン・ゾーンで少なくとも376人の死者と2300人以上の負傷者を出した複数の爆破テロに部分的に関与した」アルカイダ組織に所属していたとされる。
これらの自動車爆弾によるテロの標的の中にはイラク政府の建物もあったという。
検察によると、2015年から難民認定を得てベルギーに住んでいるこのイラク人に対する捜査は2020年に開始された。
この男の逮捕に先立つ3月28日には、シリアでダーイシュのために「戦争犯罪」を行った容疑で38歳のシリア人の男が逮捕された。
このシリア人もベルギーで難民認定を受けていた。
AFP