ベイルート:サウジアラビアのサルマン国王は、レバノンの暫定首相ナジーブ・ミカティ氏を5月19日のアラブ連盟サミットに参加するよう招待した。
駐レバノン大使のウォリード・ブハリ氏は月曜日にミカティ氏に招待状を渡した。首相の報道官によると、二人はレバノンの情勢やサウジアラビアとレバノンの関係についても話し合ったという。
この会談は、レバノンに約150万人いるシリア難民が無期限に滞在するのではないかという懸念がある中で行われた。難民のうち、UNHCRに登録されているのは半数のみで、残りは無秩序に立ち上げられたキャンプに分散している。
シリアの情勢は、ミカティ氏とイムラン・リザ国連レバノン常駐人道調整官との月曜日に開かれた会議でも焦点となった。
首相の報道官によると、リザ氏はレバノンに対して、「シリア難民問題に関する立場を統一してくれたことに感謝し、レバノン政府の努力と理解、そしてこの問題に専門的な方法で取り組んでいることに感謝する」と述べている。
ミカティ氏とリザ氏は、来月ブリュッセルで開催されるシリア難民問題に関する会議についても話し合った。
レバノンの進歩社会党のワリード・ジュンブラート党首は、難民問題に冷静に対処するための中央当局を設置すべきだと述べた。このコメントは、日曜日の夕方、ナビーブ・ベリ国会議長との会談後に発表されたものである。
「あちこちから訴追を受けることのないよう、この問題を扱う一元的な機関を設置することが必要だ」とジュンブラート氏は述べた。
「強制的に退去させられた人もいれば、退去していない人もおり、何十年も出入りしている住民も存在する。しかし、彼らは住民であり、窮地にあるレバノン経済も彼らに依存している」とジュンブラート氏は付け加えた。
レバノンの非政府組織「ラボラ」の代表であるトニー・カドラ神父は月曜日、シリア難民問題の経済的影響は「レバノンの存在そのものの根幹に影響を与える」と述べた。
シリア人労働者の大幅な増加を抑制できなかったことで、レバノンを離れる若者の数が急増したとカドラ神父は付け加えた。
「レバノン土地運動」の代表であるタラル・ドゥアイヒ氏は、次のように語った。「レバノンの人口動態の変化には、外国人による計画的な土地の購入とシリア難民の流入という2つの側面があり、これらは今日、パレスチナ難民問題を凌ぐ複雑な危機を構成している」
ドゥアイヒ氏は、政府の怠慢と司法、治安、行政当局の不手際を考慮すると、状況はいつ崩壊してもおかしくないと警告している。
経済学者のジャセム・アジャカ氏は、レバノンはシリア危機が始まった2011年以降、経済的に衰退している状況にあると述べた。
「経済的に許容できる移民や難民の割合は、毎年人口の1%未満である。しかし、レバノンでは11年間で50%以上となっており、例えば、欧州のウクライナ難民の0.83%と比べると、その割合は非常に高い」とアジャカ氏は述べた。
弁護士のアミン・バシール氏は、UNHCRを「レバノンにおける亡命の合法性に関して、怠慢であるか、少なくとも非協力的である」と非難した。
難民機関は、登録されていない人への援助を直ちに控えなければならないとバシール氏は付け加えた。
レバノンの閣僚委員会は火曜日、UNHCRに対し、難民の名前と居住地に関するデータを当局に提供するよう1週間の猶予を与えた。しかし、難民を危険にさらす可能性があるため、同機関がこうした情報を開示する権限があるかどうかは不明である。
先月、UNHCRはレバノンが約50人のシリア人を不法入国を理由に国外追放することに異議を唱えた。
「私たちの最も重要な目標は、難民だけでなくホストコミュニティの最も脆弱な人々を保護し、国際法の原則を継続的に遵守することである」と、UNHCRスポークスパーソンのリサ・アブ・ハリード氏はアラブニュースに語った。
「UNHCRは、保護任務に従い、レバノンにおける難民の状況に対処し、彼らの保護を確保するために、データ共有、登録、およびその他の重要な側面に関する問題を含む建設的な提案に取り組んでいる」とアブ・ハリード氏は述べた。
しかしながら、同機関はデータ共有の問題について議論に参加する準備があると、アブ・ハリード氏は述べた。
「UNHCRとレバノン一般治安は、データ共有と保護のための国際基準を遵守して進めるための技術委員会を設立することで合意した」とアブ・ハリード氏は語った。
「当機関は、シリア難民に関するデータを共有するために、レバノン政府による登録停止前に登録されたシリア難民のデータや出生登録に関するデータを含む様々な重要な面で、常にレバノン政府と協力してきた」