
アンマン:ヨルダンの国会議員がイスラエル占領下のヨルダン川西岸地区に武器を密輸しようとしたとして16日に同国で起訴された、と同議員の弁護士は述べた。
イマド・アルアドワン氏(35)には、有罪となれば最高15年の実刑判決が下される。
イスラエルの治安機関シンベトが当時発表したところによると、4月22日にヨルダンとヨルダン川西岸地区間に架かるイスラエル管轄のアレンビー橋(キングフセイン橋)にある検問所で、イスラエル治安部隊がアルアドワン氏の車内から12丁のライフルと194丁の拳銃を発見し、同氏を拘留した。
その後、イスラエルは同氏をヨルダン当局に引き渡した。
「イマド・アルアドワン氏は今日、国家安全保障裁判所に出廷し、イスラエル当局が同氏の所持している銃器と金を没収した後、検察から尋問された」とアリ・アルムバイディン弁護士はAFPに語った。
同議員は違法使用を意図して武器を輸出し、公共の秩序を混乱させ、国の安全を脅かす可能性のある行為を行なったとして起訴されていると、弁護士は付け加えた。
1994年、ヨルダンは隣国イスラエルとの平和条約を承認し、署名した2番目のアラブ諸国となった。
ヨルダン国営ペトラ通信社が先に報じたところによると、アルアドワン氏に協力した「他の当事者らは、武器、金、電子タバコを取引し、密輸したことを認めた」
ヨルダン議会下院議長のアフマド・サファディ氏は地元メディアに対し、アドワン氏がイスラエルから釈放された後、議会は裁判所の要請に基づき、同氏の訴追免除を剥奪する投票を実施したと語った。
アドワン氏は弁護士であり、ヨルダン議会のパレスチナ委員会のメンバーである。
2022年2月以来、アドワン氏は外交パスポートを12回使用して「鳥、ハト、電子タバコ、金」を含むさまざまな商品を密輸したとシンベトの声明は主張する。
今年初めから国境を越えて武器を密輸し始め、「欲に駆られ、多額のお金を受け取った」と付け加えた。
イスラエルは1967年の第三次中東戦争で東エルサレムとヨルダン川西岸地区を占領した。今年この地域では、イスラエルとパレスチナの紛争により暴力が激化している。
AFP