
ロンドン:2023年5月20日、米国務省が発表したところによると、米国務長官のアントニー・ブリンケン氏と、スーダンの国軍トップ、アブドゥルファッターフ・ブルハン・アブドゥルラフマーン・ブルハン主権評議会議長が電話会談を行い、スーダンにおける「効果的な短期停戦」に向けた取り組みについて協議した。
ブリンケン氏はツイッターで「今朝、スーダンのブルハン将軍と会談し、人道支援を促進し、スーダンの人々が切実に求めている生活に必要不可欠なサービスの回復を目的とした効果的な短期停戦に向けて現在行われている協議について、話し合った」と述べた。
米国務省報道官、マシュー・ミラー氏は、「この段階的なプロセスにおいて、長官は柔軟性とリーダーシップを強く促した」と述べた。
I spoke this morning with Sudanese General Burhan about ongoing talks to reach an effective short-term ceasefire to facilitate humanitarian assistance and restore essential services desperately needed by the Sudanese people.
— Secretary Antony Blinken (@SecBlinken) May 20, 2023
今回の電話会談は、サウジアラビアのジェッダで2023年5月19日に終了した第32回アラブ連盟首脳会議の傍ら、アラブ諸国リーダーや閣僚らと行われた「進行中の協議」に焦点を当てられた。
ブリンケンは、「両当事者による暴力によって、多くのスーダンの市民が死傷することとなった」と改めて非難し「ジェッダでの合意により、人道支援やスーダンの人々が切実に必要としている必須サービスの提供が可能になることを強調した」とミラー氏は声明で述べた。
ミラー氏はまた「アメリカは、文民政府の樹立と安定的、民主的な国家を求めるスーダン国民の望みを、断固として支持する」と付け加えた。
6週目に入ったスーダンでの紛争は、一般市民を人道的危機に陥れ、110万人近くが国内または近隣諸国への避難を余儀なくされている。世界保健機関(WHO)によると、スーダン国内で700人以上が死亡、5300人近くが負傷しているという。