
カイロ:エジプト赤新月社が、EUおよび国連開発計画(UNDP)と協力し、スーダンへ向け救援物資27トンの輸送を開始した。
赤新月社は、エジプトのニヴィン・エルカバグ社会連帯大臣、EU駐エジプト代表部のクリスチャン・バーガー代表、およびUNDP駐エジプト代表のアレッサンドロ・フラカセッティ氏と共に記者会見を開き、EUが資金を出しUNDPが提供した救援物資について発表した。
エルカバグ大臣は、「スーダン危機に関するエジプト赤新月の取り組みを支援するために資金を提供することは、国際社会がエジプト赤新月に寄せる評価と信頼を反映している」と述べた。
また、社会連帯省は、市民社会団体との連携による介入に加え、全国26の救援センターと数万人のボランティアを通じて活動していると説明した。
そして、エジプトはさまざまな国から800万人近い難民を受け入れていると付け加えた。
バーガー氏は、EUとその加盟国はエジプトとスーダンの支援を約束すると述べた。
「我々は、スーダン難民の基本的な社会的ニーズや医療ニーズに対応するエジプトの取り組みを支援するため、パートナーと協力して取り組んでいる」とバーガー氏は述べ、「EUはこれまでに、スーダンからエジプトにやって来る人々を支援するため、エジプト赤新月社へ20万ユーロ(21万6,000ドル)を提供した」と付け加えた。
フラカセッティ氏は、「今日、我々は、この困難な状況の中でスーダン難民に基本的な医療品を提供するエジプト政府を支援するため、共に立ち上がった」と述べた。
「我々は、社会の結束を強化し、貧困と失業を減らし、スーダン人を受け入れているエジプト人コミュニティのための社会サービスを強化することを約束する」
「最大の受け入れ先であるエジプトに逃れている人々の数は、急速に増加している。国連難民弁務官事務所のパートナーの推計によれば、その数は1日に5,000人を超えている」と、フラカセッティ氏は付け加えた。
4月にスーダン軍と即応支援部隊の間で戦闘が勃発して以来、約11万人のスーダン人がエジプトに入国している。