
エルサレム:ヨルダン川西岸地区で21日夜から22日未明にかけてイスラエル軍が急襲を実施し、パレスチナ人戦闘員3人が死亡した。パレスチナ情報筋が伝えた。
パレスチナ保健省は22日に出した声明の中で、ナブルスのバラタ難民キャンプで死亡した男性3人はムハンマド・アブ・ザイトゥーン氏(32)、ファティ・アブ・リズク氏(30)、アブドゥラー・アブ・ハムダン氏(24)であることを明らかにした。
イスラエル軍は、AFPが接触した際にはその場でのコメントを避けた。
パレスチナのマフムード・アッバース大統領率いる政党ファタハの軍事部門である「アル・アクサ殉教者旅団」は声明を出し、死亡した3人は同組織の「戦闘員」だったと述べた。
ヨルダン川西岸地区は1967年の第三次中東戦争(六日間戦争)以来イスラエルによって占領されている。
同地区には約300万人のパレスチナ人に加え、入植地に住むイスラエル人が約49万人いる。これらの入植地は国際法上違法と見なされている。
今回の死亡事件は、イスラエルとガザ地区の過激派組織「イスラム聖戦」が境界線越しに5日間にわたって戦闘を行った後に不安定な停戦が成立してから僅か1週間あまりというタイミングで起こった。
イスラエル・パレスチナ双方の公式データからAFPが集計したところでは、今年に入ってからイスラエル・パレスチナ紛争に関連した暴力事件で、パレスチナ人少なくとも153人、イスラエル人20人、ウクライナ人1人、イタリア人1人が死亡している。
これらの犠牲者には、パレスチナ側では戦闘員と民間人の両方が含まれる一方、イスラエル側では大半が民間人で少数派のアラブ系住民3人も含まれている。
AFP