
リヤド:サウジアラビアと米国は5月23日、スーダンの紛争当事者が署名した停戦合意の重要性を再確認し、約束を順守するよう求めた。
サウジアラビア外務省は声明で、「サウジアラビアと米国の仲介者は、合意署名後発効までの48時間の間、双方とも軍事的優位性を追求しないという約束を遵守しなかったことを懸念をもって留意する」と伝えた。
2023年5月20日にジェッダで停戦合意が調印されたにもかかわらず、23日もスーダンの首都では散発的な砲撃が鳴り響いた。しかし、ハルツームの住民によると、戦闘は沈静化しているという。
同省は声明の中で、「ハルツームでの戦闘はここ数日ほど激しくはないようだが、サウジアラビアと米国の仲介者は両当事者が停戦合意に違反していることを示す報告を両当事者に伝えた。その中には、報告されているハルツームとオベイドでの攻撃作戦、空爆、大砲の使用などが含まれている」と明らかにした。
アントニー・ブリンケン米国務長官は23日、最新の停戦合意を順守しなければ制裁を受ける可能性があると、紛争当事者に警告した。
ブリンケン氏は、「停戦が違反された場合、我々は知ることになり、違反者には制裁やその他の手段を通じて責任を問う」と述べた。「停戦を促したのは我々だが、それを実行するのはスーダン国軍と即応支援部隊(RSF)の責任です」
ブリンケン氏は、この戦闘は「悲劇的で、無意味で、壊滅的」であると語った。
スーダンは4月中旬、アブドゥルファッターフ・ブルハン将軍率いるスーダン国軍と、モハメド・ハムダン・ダガロ将軍率いる準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」との間で紛争が勃発し、混乱に陥った。
民間人犠牲者の追跡調査を行っているドクターズ・シンジケートによると、この戦闘によりこれまで少なくとも190人の子供を含む863人以上の民間人が死亡、3,530人以上が負傷している。同団体によると、犠牲者の数はさらに増える可能性があるという。
サウジアラビア外務省の声明によると、「紛争が5週間続いた後、スーダン国民は今回の短期停戦で可能になるはずの人道支援と必要不可欠なサービスの回復を切実に必要としている」
— AP、AFP