• エジプト大統領、武力衝突終結と治安回復のロードマップを提示

ゴブラン・モハメド

カイロ：エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領は、スーダンの安定と安全を回復することはスーダン国民だけでなく地域全体にとっても重要であると発言した。

エルシーシ大統領は、ビデオ会議を通じて各国首脳が出席したアフリカ連合(AU）平和安全保障理事会（PSC）のスーダンに関する会合での演説の中で意見を述べた。

エルシーシ大統領は、「本日の会合は、政治的な意義に加えて象徴的な価値があり、アフリカの当事者、すべての国際パートナー、救援機関がスーダンの安定と安全に向けて協力し合うというパートナーシップの継続を確認するものです」と発言した。

また、「本日の我々の会合は、近隣諸国と連携して策定された緊張緩和計画を採択するためのものであり、安定と国内合意の達成、そして現在の血みどろの紛争の終結に向けた重要な一歩となるものです」と述べた。

さらに、スーダン危機に対処し、スーダンの領土保全と国家機関を維持するための他の取り組みも強調し、次のように発言した。

「アフリカ連合の枠組みで行われる取り組みは、最近の首脳会議でスーダン危機に対処するためのアラブ閣僚連絡会の設立を承認したアラブ連盟など、他の路線の取り組みを補完するものです」

「これは、東アフリカの地域組織である政府間開発機構（IGAD）の取り組みや、ジェッダ交渉で署名された停戦へのコミットメント、人道支援関係者の入国と人道支援物資の配布、そして公立病院や施設からの軍の撤退への道を開くことを規定した協定に追加されるものです」

「すべての路線の取り組みは、相互支援的になるよう調整された共通原則に基づく必要があり、現在のスーダン危機を招いた問題の根本原因に対処し、すべてのスーダン国民の広範かつ包括的な参加を目指す政治プロセスへ向けたロードマップを確立する必要があります」

エジプトは、今回のスーダン危機を解決し、スーダンの安全と安定を回復するために、近隣諸国の緊密な連携が重要であることを強調した。

エルシーシ大統領は、エジプトはスーダンでの武力衝突に終止符を打つためにあらゆる関係者や国際パートナーとのコミュニケーションを強化し、スーダンの重要な隣国としての責任を負ってきたと述べた。

そして、エジプトの取り組みの根拠となる最も重要な4つの要素を挙げた。

第1に、人道的な目的に限定されない包括的かつ持続可能な停戦の必要性。

第2に、スーダンを崩壊の危険から守るための根幹となるスーダンの国家機関を維持する必要性。

第3に、スーダンの紛争はスーダン国民の懸念事項であること。エルシーシ大統領は、「地域の当事者としての我々の役割は、スーダン国民が紛争を終結できるよう支援し、紛争を引き起こした根本原因の解決に向けた合意形成を助けることです。この点で、エジプトはスーダン国民の意思の尊重、内政不干渉、そして現在のスーダン危機への外国の介入を許さないことの重要性を強調します」と述べた。

第4に、スーダン危機の人道的影響は国境を越えて広がり、近隣諸国にも及んでいること。

エルシーシ大統領は、「エジプトはこれまで15万人のスーダン人を受け入れ、この点で自らの責任を果たしてきました。さらに500万人のスーダン人が市民として暮らしています」と述べた。

そして、救援機関や援助国に対し、近隣諸国がこの役割を継続できるよう支援を求めた。