ハルツーム:住民らによると、スーダンの首都の一部で5月29日、激しい武力衝突が続いた。不安定な停戦合意が期限切れを迎える数時間前のことだった。今回の停戦では、6週間前に勃発した紛争に一定の休息がもたらされたものの、人道支援の提供はほとんど行われていない。
スーダンの首都圏を構成する3つの隣接都市の1つであるオムドゥルマンの南部と西部では、5月28日から29日にかけて戦闘が続いた。ナイル川を挟んだハルツーム南部でも、28日遅くに住民から武力衝突が報告された。
スーダン軍と準軍事組織の即応支援部隊(RSF)は権力闘争を繰り広げ、4月15日に紛争が勃発し、これまで数百人が死亡、140万人近くが家を追われている。
サウジアラビアと米国の仲介で成立した、援助物資の配布を目的とした1週間の停戦が、現地時間の5月29日21時45分(日本時間30日4時45分)に期限切れを迎える。スーダン軍もRSFも停戦期限の延長を検討していると表明している。
サウジアラビアと米国は28日、スーダン軍とRSFの双方が繰り返し停戦違反を行っており、人道支援の提供と必要不可欠なサービスの復旧を妨げていると発表した。
ロイター