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チュニジア沿岸警備隊、沈没した移民船から子供の溺死体を発見

今年初め、チュニジアのスファックス沖で、イタリアに渡ろうとする移民を海上で制止するチュニジアの沿岸警備隊。(ロイター)
今年初め、チュニジアのスファックス沖で、イタリアに渡ろうとする移民を海上で制止するチュニジアの沿岸警備隊。(ロイター)
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04 Jun 2023 03:06:09 GMT9
04 Jun 2023 03:06:09 GMT9
  • 2月21日にカイス・サイード大統領が、不法移民はチュニジアにおける人口統計上の脅威であると激しい演説を行って以来、チュニジアからの移民の流れは強まっている。

チュニジア、スファックス:チュニジアの沿岸警備隊は、移民を乗せた2隻の船が地中海で沈没した際に、溺死したと見られる幼い子供の遺体を回収したと、AFP通信と協力するジャーナリストが伝えた。

沿岸警備隊に同行していたジャーナリストによると、ピンクのつなぎにグレーの毛糸の帽子を身に付けた子供の遺体が、チュニジア第二の都市であるスファックスの沖合でパトロール中に発見された。

過去2日間で200人以上のカメルーン人が救助されていることから、この子供はカメルーン出身である可能性が高いと、この作戦を実施している沿岸警備隊は語った。

そして、子供の母親は、週明けに起きた2隻のボートの沈没事故で行方不明になっている1人であったと考えられる、と付け加えた。

しかし、AFPがチュニスのカメルーン大使館に取材したところ、この情報は確認できなかった。

背景

沿岸警備隊に同行していたジャーナリストによると、ピンクのつなぎにグレーの毛糸の帽子を身に付けた子供の遺体が、チュニジア第二の都市であるスファックスの沖合でパトロール中に発見された。

現地のフォージ・マスムーディ裁判所報道官は、サハラ以南のアフリカから来た移民を乗せた2隻のボートが、水曜日にスファックス沖で沈没したと発表した。

最初の船では6人が死亡し、39人が救助されたが、2番目の船では12人が救助され、41人が行方不明になっているという。

子供がどの船に乗っていたかは不明だと、マスムーディ裁判所報道官は付け加えた。

チュニジアは海岸線がイタリアのランペドゥーザ島から150 km足らずにあり、北アフリカからヨーロッパへの危険な船旅を試みる移民たちにとって、長年にわたりお決まりの出発地点となってきた。

2月21日にカイス・サイード大統領が、不法移民はチュニジアにおける人口統計上の脅威であると激しい演説を行って以来、チュニジアからの移民の流れは強まっている。

同国は長期にわたる社会経済危機の最中にあり、物価が持続的に上昇して失業率は高止まりし、一部の国民はより良い生活求めて海外に向かっている。

5月26日には、昨年9月に20人のチュニジア人移民がチェバ沖で溺死した事件に関連して、指名手配されていた密輸の容疑者をスファックスで逮捕したと、現地当局が発表した。

AFP

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