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ロシア軍戦闘機がシリア上空で米軍機に危険な距離まで接近:米当局者

この画像は米空軍が公開した動画の一部で、2023年7月5日にシリア上空でロシア軍のSu-35が米空軍の無人偵察機MQ-9リーパーの近くを飛行する様子を写している。(AP通信)
この画像は米空軍が公開した動画の一部で、2023年7月5日にシリア上空でロシア軍のSu-35が米空軍の無人偵察機MQ-9リーパーの近くを飛行する様子を写している。(AP通信)
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18 Jul 2023 05:07:48 GMT9
18 Jul 2023 05:07:48 GMT9
  • 米当局者によると、MC-12は特殊作戦部隊が日常的に使用する双発ターボプロップ機で、シリアのダーイシュに対する作戦を支援するために監視任務を行っていた。

ワシントン:ロシア軍の戦闘機がシリア上空で米軍の偵察機に急接近して乱気流を発生させ、米国人乗組員4人の命を危険にさらす行為があったと、米当局者が18日に明らかにした。

米当局者によると、この事件が発生したのは米東部夏時間の日曜日正午前。シリアではここ数週間、米国とロシアの間で戦闘機の急接近事案が相次いでいたが、今回はそれが大きくエスカレートしたものだという。ロシアのSu-35による妨害行為は、米国人乗組員がMC-12を安全に操縦することを妨げ、事故や人命の損失を引き起こしかねない新たなレベルの危険行為だったと述べた。

この数週間、ロシア軍の戦闘機は米軍の無人偵察機MQ-9に対して妨害行為を繰り返し行ってきたが、今回の事件は米国人の命を危険に晒し緊張感を高めた。

米当局者は匿名を条件に軍事作戦の詳細について語ったが、ロシア軍機が米軍機にどの程度まで接近したかは明らかにしなかった。MC-12は特殊作戦部隊が日常的に使用する双発ターボプロップ機で、シリアのダーイシュに対する作戦を支援するために監視任務を行っていたという。

ロシア軍の戦闘機は、過去2週間でMQ-9リーパーに危険な距離まで何度も接近し、フレアを発射して無人偵察機に回避行動を余儀なくさせた。米軍とロシア軍の将校は、一連の急接近事案が発生する中、衝突を回避するために設けられた電話回線を通じて頻繁に連絡を取り合い、お互いの行動に抗議している。

米国防総省の高官によると、今月初めに予定していたダーイシュの指導者を空爆する作戦は、シリア上空で増加するロシアの敵対行為により困難となったが、米国はこのような状況に対処する軍事オプションをいくつか検討中だとしている。その後、米軍は空爆の実施にこぎつけ、戦闘員の殺害に成功した。

同高官はまた、軍事作戦についても匿名を条件に語ったが、検討中としているオプションの詳細には立ち入らなかった。そして、米国はいかなる領土も譲ることなく、対ダーイシュ作戦を遂行するためシリア西部を飛行し続けると話した。

ロシアの軍事活動は、3月から頻度と激しさが増している。これは、ロシア政府、イラン政府、シリア政府が協力と連携を拡大し、シリアから米国が撤退するよう圧力をかけているからである。

シリア国内には約900人の米兵がおり、ダーイシュ関連の武装勢力を標的とした作戦を遂行するために別働隊も出入りしている。

AP

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