
ワシントン: イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は27日、米国メディアによるインタビューで、同氏の極右政権による司法改革案を「微修正」と矮小化して表現し、国内外の非難に反論した。
「イスラエル民主主義の終焉のように言われているが、おかしな話で、一段落すれば皆分かる」とネタニヤフ首相はABCに語った。
同氏は、現在イスラエル司法が握る権限の一部を選挙で選ばれた議員に移行することを内容とする今回の改革を「振り子を中央に戻す」努力の一つだと述べた。
「直すべきものを直しただけだ。内容は微修正にとどまる」と同氏は述べ、CNNの別のインタビューでも同様の主張を繰り返した。
24日、ネタニヤフ首相および同氏の連立政権は、最高裁が違憲と判断した政府の決定を覆す際に使用する「合理性」条項を制限することでより強権的な政府となる道を開くものだと対立正政党が指摘する法案を国会で可決させた。
何千人ものイスラエル国民が、ほぼ連日にわたって街頭へ繰り出して改革反対デモを行っており、ジョー・バイデン米大統領を筆頭に国際社会からの強い反発も招いている。
ネタニヤフ首相は27日にも、バイデン氏との「直近の会談で今年秋にホワイトハウスへ招待された。9月中になるだろう」と述べた。
しかしバイデン氏の事務所は27日、両氏による会談がホワイトハウスで行われるか否かについて、改めて明言を避けた。カリーヌ・ジャン=ピエール報道官は「両氏は今年後半に米国で会談を開くことで合意した」と述べた。
AFP