
ブルカー、パレスチナ:占領下にあるヨルダン川西岸地区で19歳のパレスチナ人を殺害した容疑で8月5日に逮捕された入植者2名のうち、1名はイスラエルの極右連立政権に所属する議員のかつての側近であることが判明した。イスラエルメディアが報じた。
クサイ・ジャマル・マアタン氏は4日、ラマッラーの東にあるブルカーで武装した入植者と村人が衝突した際に射殺された。
国連は昨年末にイスラエル史上もっとも右寄りの政権が発足して以来、このような事件が劇的に増加していると警告を発している。
イスラエルメディアは、この銃撃を主導した容疑者は衝突で負傷し、病院に搬送されたと報じた。
報道によると、2人目の容疑者は極右政党「ユダヤの力」(党首は連立政権で公共安全相を務めるイタマル・ベングビール氏)所属の議員の報道官であった人物である。
AFPのジャーナリストによると、5日に行われた葬儀では、パレスチナ人の参列者が白と黒のクーフィーヤ(頭部を覆うスカーフ)とパレスチナの国旗で包まれたマアタン氏の棺を運んで通りを歩いた。
今年に入ってから、ヨルダン川西岸地区ではパレスチナ人によるイスラエルを標的とした攻撃が相次いでおり、またイスラエル人入植者によるパレスチナ居住区への攻撃と、イスラエル軍による頻繁な急襲(軍の主張では、武装勢力を追跡することが目的)が続いている。
AFP