
ベイルート:イランから強力な支援を受けるレバノンのヒズボラ運動の指導者は14日、ヒズボラにはイスラエルを「石器時代に送り返す」能力があると売り言葉に買い言葉の脅しをかけた。国境では緊張感が漂っているとしたイスラエルによる同様の発言を受けてのものだった。
ヨアフ・ガラント国防相は先週、レバノンとイスラエルの国境訪問中に、ヒズボラが国境での緊張感を高めようものならレバノンを「石器時代に送り返す」と脅した。
直近の2006年イスラエル・ヒズボラ戦争の記念日となった14日、テレビ演説にてレバノンの武装組織の指導者サイード・ハッサン・ナスラッラー氏は「お前たちも、レバノンとの戦争を始めるのなら、石器時代に戻ることになるだろう」と述べた。
厳密には戦争状態のままである、イスラエルとレバノンの国境地帯沿いにおける緊張感の高まりを受けての発言だった。
イスラエル国境近くの南レバノンはヒズボラの本拠地で、散発的な事件や小競り合いが起こっている場所だ。
ヒズボラは1975〜1990年のレバノン内戦後も武器を保持し続けたレバノンで唯一の派閥だ。
多くの西側政府からは「テロリスト」組織と見なされている。
ナスラッラー氏によれば、「数発の高精度ミサイル」があれば、ヒズボラは「民間及び軍事空港、空軍基地、発電所…そしてディモナ(原子力)発電所」などの目標を破壊できるだろうとのことだ。
もし今後の衝突に「抵抗の枢軸が引き込まれるとしたら…イスラエルと呼ばれるものは無くなってしまうことでしょう」と、パレスチナのいくつかの派閥や他のイランが支援する組織といったヒズボラの地域同盟を言及しながらナスラッラー氏は言った。
また、ベイルート近くの町でヒズボラの弾薬を積んだトラックが横転し、キリスト教住民とイスラム教シーア派団体との間において死者を出す衝突の引き金となったことを受け、ナスラッラー氏は穏やかな日々を送るよう強く求めた。
カハレの住民1人とヒズボラのメンバー1人が銃撃戦によって死亡した。
コミュニティ間の緊張感をあおって「レバノンを内乱に駆り立てた」名前の明かされない政治家を、ナスラッラー氏は非難した。
レバノンのキリスト教コミュニティに向けてナスラッラー氏は「本日の要求は理由を求める要求です」と言った。
「レバノンやレバノンの国民と住民の関心は、レバノンに平穏が広がることです」
レバノンの首都から東の山脈にある町カハレの、シリアとの国境にあるベッカー高原につながる道路で起きた事件後、レバノン軍はトラックから武器弾薬を差し押さえたと言った。
AFP