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イラクの国連事務所爆破事件から20周年を追悼

この爆破事件は、国連職員を標的とした史上最悪の攻撃であった。(AP)
この爆破事件は、国連職員を標的とした史上最悪の攻撃であった。(AP)
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20 Aug 2023 02:08:02 GMT9
20 Aug 2023 02:08:02 GMT9
  • この20年間は「非常に険しい道のりだった」と彼女は言う。「でもその間、国連はイラクの平和と安定に貢献する努力を諦めなかった」

バグダッド:2023年8月19日土曜、イラクと国連は、バグダッドの国連事務所爆破事件から20周年を迎えた。

2003年8月19日、バグダッドで国連の現地本部事務所が設けられていたカナル・ホテルが爆薬を積んだトラックによって爆破され、将来を嘱望されていた特別代表のセルジオ・ヴィエイラ・デメロ氏を含む、22名のスタッフが死亡した。国連職員を標的とした攻撃としては史上最悪のものだった。

このテロ事件は、元イラク最高司令官サダム・フセイン氏が倒され、その後、反政府運動や数年にわたる残忍な内戦を引き起こしたアメリカ主導のイラク侵攻に端を発している。

2023年8月19日土曜、現在は依存症患者のためのリハビリ施設となっている事件現場で行われた追悼式典で、国連イラク担当特別代表ジャニン・へニス・プラスハルト氏は「2003年に起きたこのテロ事件と、その後の暴力がもたらした傷は深い」と述べ「完全に癒えることはないだろう」と語った。

しかし、同氏は昨今のイラクの安定と現政権によるソーシャル・サービス改善の試みについて言及した。

この20年間は「非常に険しい道のりだった」と彼女は言う。「でもその間、国連はイラクの平和と安定に貢献する努力を諦めなかった」

イラク外務大臣フアード・フセイン氏は式典でスピーチし、このテロ事件を「イラクの歴史上最も悲劇的な事件のひとつ」と呼び、テロに屈しない国の姿勢を示した。命を落とした国連職員については、「彼らの功績はイラクの歴史に残るだろう」と述べた。

式典の前日、ニューヨークの国連本部では職員らが黙祷を捧げ、犠牲者の名前が読み上げられた。

国連総会議長のチャバ・コロシ氏は、数名の生存者と短時間の面会を行った。同氏は声明で「人命救助に奔走し、世界からのスポットライトが消えた後も危機的現場に残り人道支援を行う者たち」に感謝の意を表した。

AP

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