
ベイルート:シリア北西部の反体制派武装勢力が26日に軍の拠点を攻撃し、30人以上の兵士が死傷した、と反体制派の活動家が伝えた。
この攻撃は、ロシアとシリアの戦闘機が、北西部イドリブ県とアレッポ県の一部で、反体制派の最後の主要拠点に対して複数回の空爆を実施し、複数名の反体制派戦闘員を殺害した数日後に発生した。
英国に拠点を置く反体制派の戦争監視機関であるシリア人権監視団によると、アルカイダと同盟関係にある組織「アンサール・アル・タウヒード」が攻撃を実施し、そのメンバーがまず巨大な爆弾を爆発させ、その後政府軍が駐留する拠点を襲撃したという。
監視団は、この攻撃で11人の兵士が死亡し、20人が負傷したと述べた。
アムジャド・ニュースを含む他の活動家グループも、この攻撃で数十人の兵士が死傷したと報じているが、その内訳は明らかにしていない。
シリア政府や国営メディアからのコメントはまだない。
2020年3月にロシアとトルコの間で結ばれた停戦合意は、ロシアが支援する政府軍によるイドリブ県への攻撃を終結させたが、合意は何度も破られ、多数の死傷者が出ている。
ロシアはシリアのバッシャール・アサド大統領の主要な支援国であり、2015年9月に戦争に参加し、戦況をアサド大統領側に有利に傾ける手助けをした。トルコは反体制派武装勢力の主要な支援国である。
反政府デモから始まり、内戦に発展したシリアの12年にわたる紛争では、50万人が死亡し、戦前の人口2300万人の半分が避難民となった。現在、500万人以上のシリア人が難民となっており、そのほとんどが近隣諸国にいる。
AP