
ポートスーダン:スーダン国軍司令官アブドゥルファッターフ・アル・ブルハン将軍は日曜日にポートスーダン市に到着した。同国では軍と民兵組織「即応支援部隊(RSP)」との戦闘が4か月目に入っている。
同国を統治する主権評議会の声明によると、アル・ブルハン将軍は副官のマリク・アガー氏ほか、国連と同様に活動拠点をポートスーダンに移した他の政府関係者らと会談した。ポートスーダンは、国内の他の地域が見舞われた激しい戦禍から免れている。
停電と物資不足によりポートスーダンの医療システムが崩壊に近づき、医師のストライキによって人員不足がさらに悪化しているという報道のなか、ブルハン将軍の訪問は行われた。
この紅海都市の医師らは、紛争によりスーダン政府の予算が大幅に縮小されているため、4か月間給料が支払われていないと話す
ポートスーダン教育病院でストライキに参加する看護師のオマール・アルサイード氏は、「人々は疲労困憊で、多くの患者がいて、多くの苦しみがあります」と語った。
「私たちが要求しているのは、支援が継続できるように、少しでもいいからお金の支払いを受けることです。」
首都ハルツームの空港は紛争が始まってから機能していない一方で、ポートスーダンの空港は避難と救援便のために稼働を続けていることから、アル・ブルハン将軍の海外訪問の憶測が高まっている。
国連によると、10万人以上がポートスーダンに避難し、すでに人口が密集していたこの都市の病院や避難所は満員状態となっている。一方、戦闘はハルツームや同国西部に集中している。
国連の援助責任者であるマーティン・グリフィス氏は、スーダンでは内戦によって「とてつもない人道的緊急事態」が悪化し、マラリア、はしか、デング熱など、複数の病気の感染者が増加していると警告した。
スーダンの病院は長いこと資金不足が続いており、医療スタッフによるストライキが頻繁に起きている。
内戦により多くの医療施設が被害を受け、医療制度は崩壊している。
病院関係者は、ポートスーダンの医師らは停電、非常に高い湿度、医薬品不足に対処しなければならず、患者の多くは呼吸器疾患を患っているにもかかわらず、密な空間に閉じ込められているという。
「私たちは危機的状況にあり、神がこの状況を少しでも良くしてくれることを祈っています」と、ストライキ中の病院から流れてきた患者に対応しているダル・アブナア・アル・シャマル医療センターの監督者アヤット・モハメド氏は語った。
アル・ブルハン将軍の動向を追ってポートスーダンに集まった現地記者らは、同将軍がカイロに向かう可能性を示唆している。
軍事紛争データ分析プロジェクトが出した控えめな推計では、戦闘で5,000人近くが死亡したとされている。
多くの犠牲者が医療サービスにアクセスできず、都市全体が世界から隔絶され、軍とRSFの双方が死者数の報告を拒否しているため、実際の数字はさらに多いと考えられている。
国連によれば、戦闘により460万人以上が国内外に避難しており、600万人が「飢餓の一歩手前」にあるという。
スーダン国軍は、RSFによる本部への絶え間ない攻撃をかわし続けている。
「ロケット弾が民家に落ち、5人が死亡した」と、日曜日に医療関係者がハルツームから発信し、目撃者からの空爆の報告もあった。
AFP
ロイター