
トゥルカレム:パレスチナ保健省は5日、夜間にヨルダン川西岸地区の難民キャンプでイスラエル軍とパレスチナ人が衝突し、イスラエル軍がパレスチナ人1人を射殺したと発表。占領地での暴力事件は静まる気配がない。
「アイド・サミ・ハーリド氏は、占領軍(イスラエル)の実弾によって頭部を撃たれた」と同省。
イスラエル軍からの即座にコメントは無い。
ヨルダン川西岸地区北部の町トゥルカレム近郊にあるヌールシャムス難民キャンプの住民によると、イスラエル軍は午前0時(GMT月曜21時)ごろキャンプに入ったという。
「彼らがキャンプに入った直後に武装勢力と兵士の間で衝突が起きた」と、ある住民はAFP通信に安全上の理由から匿名を条件に語った。
「軍はキャンプ内の道路を破壊しにブルドーザーで来た」
AFP通信の記者が報じるところによると、この襲撃でキャンプ内のスポーツセンターが甚大な被害を受けたという。
イスラエルとパレスチナの紛争に関連した暴力事件が、昨年初めからヨルダン川西岸地区で急増している。
AFP通信が双方の公式発表に基づいて集計した結果によると、今年に入ってから、少なくともパレスチナ人226人、イスラエル人32人、ウクライナ人1人、イタリア人1人が殺害されている。
その中には、パレスチナ側では戦闘員と民間人、イスラエル側ではアラブ系の少数派3人が含まれている。
AFP