国連と関係のある「民間人影響監視プロジェクト」によると、地雷、不発弾、その他の兵器の残骸により、過去5年間で1469人の民間人の死傷者が出ている
ドバイ:イエメンは、地雷やその他の致命的な爆発物による汚染率が世界で最も高い国のひとつであると、残忍な内戦の勃発から9年が経過した今、赤十字国際委員会(ICRC)が警告を発した。
2014年9月にイランが支援するフーシ派の反政府勢力が首都を占領し、紛争に突入したアラブの貧しい国であるイエメンは、最も深刻な影響を受けている3カ国のひとつであるとICRCは述べた。
専門家の推定によると、イエメンでは、長年の混乱の中で少なくとも100万個の地雷が仕掛けられ、不発弾やその他の軍事廃棄物とともに日常的な危険を引き起こしている。
「武器汚染に関していえば、アフガニスタン、イラクと並んで、イエメンはその影響を最も受けている3カ国のひとつです」とICRCの中近東担当責任者であるファブリツィオ・カルボニ氏はAFPに語った。
「実に壊滅的であり、人々、人々の安全や生活にも非常に大きな影響を及ぼしています」
サウジアラビア主導の軍事連合が2015年3月以来、フーシ派との戦闘を続けているイエメン内戦では、直接的な原因および飢饉などの間接的な原因で数十万人が死亡している。
国連と関係のある「民間人影響監視プロジェクト」によると、地雷、不発弾、その他の兵器の残骸により、過去5年間で1469人の民間人の死傷者が出ている。
「不発弾は大量に存在します」とカルボニ氏は述べた。
最前線に近い2つの地域に住む家畜所有者の20%が、自分の土地に爆発物汚染があると報告していることが、ICRCが昨年実施した一連の聞き取り調査の結果明らかになった。
羊飼いを対象とした別のICRCの調査では、70%が地雷やその他の爆発物で家畜を失っていることがわかった。
「汚染は非常に深刻で広範囲に及んでいるため」たとえ紛争が今日終結したとしても、「すべてを除染できる状況にはありません」とカルボニ氏は語った。
AFP