
エルサレム:イスラエルの税関当局は14日、トルコからガザに向かう貨物を検査した際、ロケット製造に使用される16トンの物質を発見したと発表した。ガザを支配するハマスは、これをでっち上げだと一蹴した。
税関当局は、7月に54トンの石膏の袋とされるものを積んだ2つのコンテナを検査のために停止したと述べた。
実験室での検査で、袋の一部に塩化アンモニウムが含まれていることが確認された、と当局は付け加えた。この塩化アンモニウムは、ガザのグループが「最終的にイスラエルに向けて発射するロケット弾を製造するために」使用されているという。
ガザでは、ハマスのハゼム・カッセム報道官が、この報告は「虚偽」だと述べた。
「占領軍は、ガザ封鎖を強化する口実として嘘をでっち上げている」とカッセム氏はロイターに語った。
世界で最も人口密度の高い地域のひとつであるガザには、約230万人のパレスチナ人が住んでいる。2007年にイスラム主義運動ハマスがガザの支配権を掌握して以来、イスラエルはエジプトとともに封鎖を維持し、沿岸の飛び地であるガザの経済を荒廃させてきた。
2008年以降、イスラエルとハマスは複数の戦争を繰り広げ、ガザからは何千発ものロケット弾が発射され、イスラエルはガザへの空爆を行っている。
87歳のパレスチナ大統領マフムード・アッバース氏の後継者が誰になるのか不透明感が増す中、ハマスは、パレスチナ人が独立国家の中核として望んでいる、地理的に分断された占領下のヨルダン川西岸地区で支持を集める努力を強化している。
今月初め、イスラエルは爆発物の密輸を企てたとして、ガザからの商品輸出を数日間凍結した。パレスチナ人によると、この短期間の輸出禁止は数千世帯に打撃を与えたという。
ロイター