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イスラエル軍、国境での暴力行為を受けてガザ市を空爆

2023年9月15日、イスラエルとガザの国境沿いでパレスチナ人がイスラエル兵と衝突し、タイヤに火を付けた。(AFP通信)
2023年9月15日、イスラエルとガザの国境沿いでパレスチナ人がイスラエル兵と衝突し、タイヤに火を付けた。(AFP通信)
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16 Sep 2023 04:09:18 GMT9
16 Sep 2023 04:09:18 GMT9
  • パレスチナ自治区の治安筋は、メディアへの発言権が無いことから匿名を条件としてAFP通信に語り、イスラエルは「ガザ市東部にある抵抗勢力の監視所を爆撃した」と明かした。

パレスチナ自治区ガザ市:イスラエル軍は15日、パレスチナ保健当局が複数のパレスチナ人に負傷者が発生したと述べていた、国境近くでのデモ活動に伴う暴力事件を受けて、ガザ市に空爆を行ったと発表した。

空爆が行われたのは7月初め以来で、この時は、イスラエル軍が占領下のヨルダン川西岸地区を襲撃して数年ぶりとなる多くの犠牲者数を生み、その報復としてガザ市内からロケット弾がイスラエルに発射されたことへの対抗措置だった。

イスラエル軍は、今回空爆した場所が「ガザ地区北部にあるテロ組織ハマスの軍事拠点」だったことを発表した。

軍報道官によると、空爆が実施されたのは15日午前、パレスチナ人が集まっていた常時閉鎖中となっているカルニ検問所近くのエリアだという。

パレスチナ自治区の治安筋は、メディアへの発言権が無いことから匿名を条件としてAFP通信に語り、イスラエルは「ガザ市東部にある抵抗勢力の監視所を爆撃した」と明かした。

この空爆による負傷者の報告はすぐには確認できなかった。

15日午前、デモ活動に同行していたAFP通信のジャーナリストは、パレスチナ人らが国境の反対側からイスラエル軍に向けて石や爆発物を投げ、デモ参加者2人が銃弾で負傷したところを目撃した。

パレスチナ人らはタイヤに火を付け、黒い煙が辺りに充満していた。

ガザ地区の保健省は、国境沿いの様々なデモ活動により、12人のガザ住民に負傷者が出たと発表した。

イスラエル軍の報告によると、「複数の爆発装置と手榴弾」が兵士に投げつけられたが、誰も負傷者はいなかったという。

今回の空爆が行われる前の13日には、国境沿いのデモ活動中に爆発が起こり、少なくとも5人のガザ住民が死亡する事件が起きていた。

その目撃者が匿名を条件としてAFP通信に語ったところによると、爆発したのは手榴弾と見られ、それはデモ参加者が所持していたものだった。

イスラム過激派組織のハマスがガザ地区を掌握した2007年以降、イスラエルはこのエリアを厳しく封鎖している。

近年は、ガザ地区を拠点とする武装勢力とイスラエル軍の間で戦闘がいくつも発生。

5月には、国境を挟んだ戦闘が5日間続き、少なくとも34人のパレスチナ人と1人のイスラエル人が命を落としていた。

AFP

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