
エルサルム:ガザ地区での戦争を巡って地域の緊張が高まる中、イスラエルは国民に対してエジプトとヨルダンから即時退避するよう勧告したと、同国の国家安全保障会議が21日に発表した。
「イスラエルの国家安全保障会議は、エジプト(シナイ半島を含む)とヨルダンへの渡航警告をレベル4(高い脅威):これらの国に渡航しないよう推奨、現地に滞在する国民はできるだけ早く離れること、に引き上げる」と同会議は声明の中で述べた。
この通知の数日前には、イスラエルが安全対策としてトルコから外交官を呼び戻し、それ以前には国民にも退避するよう要請していた。
イスラエルがガザ地区を砲撃したことに対して、数日間にわたる抗議運動が中東各地で行われたのを受け、その数日後に避難勧告が出された。
イスラエル当局によると、この戦争が勃発する前、ハマスの戦闘員らはガザ地区からイスラエルになだれ込み、200人以上を人質として連れ去り、少なくとも1,400人を殺害したという。犠牲者の多くは一般市民で、銃撃されたり、手足を切断されたり、焼かれたりして命を落としたとしている。
その後、イスラエルはハマスを殲滅すると宣言。報復として開始された空爆によって、ガザ地区の一部は跡形も無く破壊された。ハマスが運営する保健省によれば、これまでに4,137人のパレスチナ人(多くは民間人)が死亡した。
AFP通信