
テヘラン:イランの最高指導者、ハメネイ師の上級顧問は、イスラム革命防衛隊の司令官らを殺害したシリアでのイラン大使館空爆の後、イスラエルはイランからの報復の可能性にパニックになっていると13日に述べた。
「この1週間、シオニストは完全にパニックに陥っており、警戒態勢に入っている」
アヤトラ・アリ・ハメネイ師の上級顧問であるヤヒヤ・ラヒム・サファヴィ氏は、ISNA通信の発言を引用してこう語った。
「イランが何をするか分からないので、イスラエルもその同盟国も怯えている」とISNA通信は同氏の発言を引用した。
イランは、4月1日のダマスカス空爆でイラン大使館が破壊され、イスラム革命防衛隊(IRGC)の司令官2人を含む7人の隊員が死亡したことで、イスラエルを非難し復讐を誓った。
イスラエルはコメントを発表していないが、この空爆後、イスラエル軍は休暇の停止を発表した。また、防空作戦のため人員を増やし、予備兵を徴兵することを決定したという。
「この心理的、メディア的、政治的な戦争は、イスラエルにとって戦争そのものよりも恐ろしいものでしょう。毎晩のように報復におびえているからです。大半が避難して避難所にいます」とサファヴィ氏は語った。
英国を拠点とする戦争監視団体「シリア人権監視団」は、4月1日の空爆で16人が死亡したと発表した。死者の中には、モハマド・レザ・ザヘディ司令官とモハマド・ハディ・ハジ・ラヒミ副司令官が含まれており、IRGCの精鋭部隊であるコッズ部隊の上級指揮官であった。
ザヘディ司令官(63歳)の殺害は、2020年バグダッド空港で米国のミサイル攻撃により、コッズ部隊カセム・ソレイマニ司令官が殺害されて以来、最も高位の幹部であった。
ダマスカスでのイラン大使館空爆は、ハマスが10月7日にイスラエルを攻撃し、民間人を中心に1170人が死亡したことで始まった、ガザ戦争を背景に行われた。
AFP