ガザとレバノンには再び太陽が昇るが、今度はヒズボラとハマスの支配がなく、彼らを抵抗運動と見るか、イランの影響力拡大と見るかに関わらず。 人命と政治的な損失を最小限に抑え、さらなる崩壊を防ぐために、パレスチナ人、レバノン人、アラブ人、そして国際的な努力が求められる、新たな、そして異なる局面が展開されようとしている。

ハマスの指導者であるヤヒヤ・シンワルが死亡し、ハマスの力が失われたことで、イスラエルは以前よりも強い立場にある。これは主に、今年初めの危機対応の不手際によるものだ。イスラエルは、人質交換の交渉や、ガザ地区の行政に関するカイロでの交渉で議論された妥協案を受け入れることを迫られることはなくなった。パリの提案はもはやテーブルから外され、イスラエルが国境通過をどのように管理するかについて、誰にも指図することはできない。

ハッサン・ナスララとヒズボラの指導者の大半が死亡したことで、レバノンもまた異なる状況にある。イスラエルは、ロケット弾攻撃の停止とヒズボラ戦闘員の武装解除と引き換えにイスラエルが自制するという国連安保理決議1701の要求だけでは満足しなくなっている。

レバノン軍は国境の保護とヒズボラの軍事的役割の解体に全面的に責任を負うことができる。これがなければ、イスラエルはレバノン国内の戦闘員を一人残らず排除することを目的に、春まで軍事作戦を継続するだろう。これはレバノンを完全に破壊し、ヒズボラの政治的・軍事的プレゼンスを終焉させる可能性がある。

戦争はまだ終わっていない。新たな対立が迫っており、シリアにおける第3の戦線とイランとの第4の戦線が起こる可能性がある。

ハマスとヒズボラのほとんどの能力を破壊することに成功したイスラエルは、イラクからシリアに及ぶイランの影響力を断ち切らなければ、これらの脅威が再び浮上するのではないかと懸念している。

公式には表明されていないが、イスラエルの現在の目標は、シリアからイランを追い出すことであるようだ。例えば、イスラエルは占領したゴラン高原の地雷を除去し、国際部隊の撤退を要求している。これはさらなる軍事作戦の計画を示唆している。シリアはハマスやヒズボラの紛争に巻き込まれることを避け、イスラエルに攻撃の口実を与えないようにしてきたが、ハマス、ヒズボラ、シリア国内のイラン基地など、周辺に存在するイランの脅威を排除しようとするネタニヤフ政権の決意は揺るがない。

戦争はまだ終わっていない。新たな対立が迫っており、シリアでは第3の戦線、イランとの戦いでは第4の戦線が生まれる可能性もある。

アブドゥルラフマン・アルラシド

4月初旬にイスラエルがダマスカスのイラン領事館を攻撃したことは、明確なメッセージであった。すなわち、イランは荷物をまとめてシリアから立ち去るべきである、というメッセージである。イランが平和的に撤退すれば、シリア政府にとって利益となる。シリア政府は、内戦中のようにテヘランの存在を必要としなくなるからだ。今や、イランの存在はダマスカスにとって負担となっている。

ネタニヤフは、あらゆる方向に発砲しているように見え、無謀な行動を取っているように見えるかもしれないが、実際には明確な目的を持った、よく練られた計画に従っている。イスラエルを取り囲むイランの主要な脅威を排除する能力があるなどと、ほとんどの人は予想していなかった。

今週、イスラエルを狙った攻撃が実施されると予想されており、その狙いはシンワルだけではない。攻撃が実施された場合、イランは2つの選択肢に直面することになる。イスラエルの条件を受け入れ、国外のイスラム革命防衛隊の活動を抑制するか、あるいは、イランと地域全体にとってさらに危険な紛争に直面するか、である。

• アブドゥルラフマン・アルラシド氏はサウジアラビアのジャーナリストであり、知識人である。アル＝アラビーヤ・ニュース・チャンネルの元ゼネラルマネージャーであり、この記事が最初に発表されたアッシャルク・アル＝アウサトの元編集長である。X: @aalrashed