
リヤド:サウジアラビアは緑地の拡大、特に自然保護区内にある緑地を広げることで砂漠化との闘いを継続。
イマーム・トゥルキ・ビン・アブドゥラー王立保護区開発局(ITBA)と国立植生センター(NCVC)は13日、保護区内の植生を育て多様性を保護する覚書に署名した。
ITBAのCEOムハンマド・アール・シャアラン氏は、覚書は、保護区を歴史的遺産と自然に富む国際的に吸引力のある呼び物、またエコツーリズムの目的地にするための当局による植生保護の継続的な努力であるとし、地元のコミュニティの協力で保護地区を守りエコツーリズムを強化する、と述べた。さらに、覚書の署名は「サウジ・グリーン・イニチアティブ・フォーラム」と「中東グリーン・イニシアティブ・サミット」が今月下旬に開催されるのに関連している、と続けた。
保護区は2018年に国王令により設立され、サウジの首都の北に位置している。面積は91,500平方キロメートルで、120種を超える植物と、アラビアオオカミやスパイニーテールトカゲなど60種を超える動物が生息している。
ムハンマド・ビン・サルマン皇太子は今年の3月、この地域の二酸化炭素排出量を60%削減することを目指し、また世界最大の植林プロジェクトで500億本の木を植えるイニシアティブを開始した。この植林プロジェクトは、サヘル地域における世界2番目の規模の「グレート・グリーン・ウォール」植林プロジェクトの2倍の規模になる。
NCVCのCEOハーリド・ビン・アブドゥラー・アル・アブドルカデル博士は、覚書はITBAと協力して、植生を育て、保護区の植物多様性を保護し、環境サステナビリティを促進する行動を身に付けるのに役立つプログラムに地域コミュニティを参加させるためのものだ、と述べた。さらに、植物資源の最適な管理と運用を実現するためにエコツーリズムの国際原則に基づいた投資を促すことも目的だ、と続けた。
サウジ国営通信