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バイデン氏とカタール首長がガザについて協議、人質全員が解放されるべきだと合意

カタールのシェイク・タミーム・ビン・ハマド・アール・サーニ首長と米国のジョー・バイデン大統領。(AFP資料写真)
カタールのシェイク・タミーム・ビン・ハマド・アール・サーニ首長と米国のジョー・バイデン大統領。(AFP資料写真)
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13 Nov 2023 05:11:29 GMT9
13 Nov 2023 05:11:29 GMT9
  • 電話会談でアール・サーニ氏は、ガザにおける即時停戦とエジプトに通じるラファ検問所の恒久的開放の必要性を強調

ワシントン:米国のジョー・バイデン大統領は12日に、カタールのシェイク・タミーム・ビン・ハマド・アール・サーニ首長と、ガザの情勢、および武装組織ハマスに捕らわれた人質の解放実現を目指す「緊急の継続的取り組み」について話したと、ホワイトハウスが発表した。

バイデン氏は、10月7日にハマスによって両親を殺害された3歳の米国民などの多くの子どもを含む人質の、ハマスによる拘束を「明白に」非難したと、ホワイトハウスは声明で述べた。

「両指導者は、人質全員がこれ以上の遅れなく開放されるべきだと合意した」と、この声明は述べている。

10月7日にハマスの戦闘員らがガザから越境してイスラエルに押し寄せ、イスラエル当局によると、約1,200人が殺害され、200人以上が人質にとられた。現在までに解放された人質は4人だけだ。

以来、イスラエルによるガザの爆撃により11,000人以上のパレスチナ人が死亡しており、その約40パーセントが子どもだと、ハマスが統治するガザ地区の保健省の集計は示している。

ロイターは先週、ハマスの政治指導者数人の拠点となっているカタールが、人質をめぐってハマスとイスラエル高官の間を仲介する取り組みを主導していると報じた。

バイデン氏の国家安全保障担当補佐官であるジェイク・サリバン氏は先立って12日に、CNNの『ステート・オブ・ザ・ユニオン』で、イスラエル、カタール、エジプト、米国が参加して、さらなる人質の解放実現に関する「活発で集中的な交渉」が行われているところだが、全員が生きているかどうかは定かでないと述べた。

「ここでの目標は、米国人を含む人質全員を無事取り戻せるように、交渉の場で必要なことをすることだ」と、サリバン氏はCNNに語り、米国人9名と米国の永住権を持つ1名が行方不明になっていると述べた。

「生きているのか亡くなってしまったのか、状態は不明だが、我々は全ての人を無事に取り戻そうとしている」と、同氏は語った。サリバン氏は、人質となっている米国人の家族に今週会う予定だと述べた。

ある米国政府関係者によると、バイデン氏の中東顧問であるブレット・マクガーク氏が14日にイスラエルを訪問し、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と会談する予定で、さらにブリュッセル、サウジアラビア、ヨルダン、カタールの訪問も計画されているという。

カタール政府は先立って、アール・サーニ氏はバイデン氏との電話会談で、ガザにおける即時停戦とエジプトに通じるラファ検問所の恒久的開放の必要性を強調したと発表した。

米国政府は、ハマスの支配下にあるガザ地区に対するイスラエルの攻撃を止めさせるよう求めるアラブの指導者などからの要請を拒否してきた。

ホワイトハウスの声明は、停戦に関する議論には触れておらず、両指導者は「罪のない市民を保護する」必要性と、ガザへの人道支援の搬入を増やすための継続的取り組みについて話し合ったとだけ述べている。

バイデン氏はまた、「イスラエル人とパレスチナ人が同等の安定性と尊厳を持って共に暮らせる」未来のパレスチナ人国家に向けた自身の構想を明確に示し、ハマスは長きにわたってその妨げとなってきたと述べたと、ホワイトハウスは発表した。

また、両指導者は、より平和的かつ安全で、繁栄する、安定した中東地域に向けた共有の構想を進展させるための取り組みを継続することに合意したという。

ロイター

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