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2021:この先は良くなるだけだ

2021年1月5日、サウジアラビア北西部のアルウラ市で、GCCの第41回サミットの終わりに記者会見を開くサウジアラビア外相ファイサル・ビン・ファーハン・アルサウド(R)とGCC(湾岸協力会議)のナーイフ・ビン・ファラー・アルハジュラフ事務局長。(AFP)
2021年1月5日、サウジアラビア北西部のアルウラ市で、GCCの第41回サミットの終わりに記者会見を開くサウジアラビア外相ファイサル・ビン・ファーハン・アルサウド(R)とGCC(湾岸協力会議)のナーイフ・ビン・ファラー・アルハジュラフ事務局長。(AFP)
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07 Jan 2021 11:01:26 GMT9
ファイサル・アッバス
07 Jan 2021 11:01:26 GMT9

2021年となり1週間も経たないが、これまでの出来事が今後の指標であるならば(私はそう願う)良い1年になる。

コロナウイルスワクチンの印象的な接種開始は、メーカーに関係なく、社会全体の利益のために協力を決めたとき、人類が何を達成できるかを表す。コロナウイルスは、世界を席巻し、弱者を殺し、ビジネスを破壊し、我々を愛する人から引き離す最後の死病ではない。しかし、ちょうど一年前に武漢で始まったこの世界的闘争において、人類は勝利宣言に近づいているといえる。もちろん、誰よりもまず最前線の従事者、医学研究者、ワクチンの開発者に称賛が与えられるべきだが、G20議長国のサウジアラビアも称賛されるべきである。サウジアラビアは、世界最大の経済大国20カ国が危機を脱出する方法を見つける上で、取り組みを調整し、集中するのに役立った。

王国の独自の主導力は、アルウラでも示され、歴史的和解が行われ、湾岸の隣国カタールとの42か月の亀裂が終了した。火曜日まで、ボイコット終結を求めていた批評家たちは、外交に頼るのが悪いことであるかのように、ボイコットを終わらせた決議の功績に疑問を呈し始めるだろう。真実は、常に握ったこぶしよりも開いた手のひらでより多くのことができるということだ。そして自国の利益のために危機から搾取し、本を記したり、会議で語ったりする米国とヨーロッパのいわゆる「中東専門家」のコメントを脇へやれば、統一された湾岸諸国が、安全保障とビジネスの両観点から、大きな世界的機会を示していることがわかる。

2週間後の米国の新政権の発足で、イランがこの機会を利用して行動を改め、地域の不安定化へのコミットメントを放棄し、他国と認識を共にし、イスラエルと多数のアラブ諸国間の平和と繁栄のための真の機会である「アブラハム合意」に署名することを期待する。

ファイサル・J・アッバス

確かに論争は現実のものであり、ボイコット国は本当に不満を抱えていた。その多くが過去3年間カタールによって静かに対処され、王国との亀裂を埋めるために送られた多数の仲介者や使節を通じて伝えられた。

今となってカタールと末長く幸せに共存できるだろうか?もちろん違う。欧州連合を見てみよう。50年近く経ってから、「Brexit(ブレクジット)」のようなことが起こると誰が想像しただろうか。隣国間には常に違いがあり、最近の亀裂から生じた数少ない利点の1つは、それらの問題が表面化したことだ。すべての問題が対処されているわけではないが、少なくとも隠された議題や感情はもはやない。これは、この先ただ良くなるだけということを意味する。

サウジの主導力は、ロシア副首相が「市場への新年の贈り物」と呼んだものにも示された。今週のOPECプラス生産者同盟の会議後、王国は産油量を2か月間日量100万バレル自主削減している。価格は昨年2月以来初めて1バレル50ドルをわずかに上回る水準で安定しており、エネルギー市場の安定性は、コロナウイルスの壊滅的な年を経て回復を切望している世界経済にとって極めて重要である。

しかし、このポジティブさ全てによって、引き続きある危機から注意をそらすべきではない。サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子がアルウラで警告したように、「イラン政権の核弾道ミサイルプログラムとその妨害および破壊計画によってもたらされる脅威」は依然として存在する。皇太子の主張を説明するかのように、イランイスラム革命防衛隊がホルムズ海峡で韓国のタンカーを拿捕し、イランのバンダルアッバース港に停泊させた。韓国の例は、この地域が長い間耐えてきたイランによる悪意ある行動の一例である。

2週間後の米国の新政権の発足で、イランがこの機会を利用して行動を改め、地域の不安定化へのコミットメントを放棄し、他国と認識を共にし、イスラエルと多数のアラブ諸国間の平和と繁栄のための真の機会である「アブラハム合意」に署名することを期待する。

みなさま、明けましておめでとうございます。

Twitter: @FaisalJAbbas

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