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GCC と中国の提携を進展させる 7 つの柱

ハリード・アル=ファーリハ (Khalid Al-Falih、左 )、寧吉喆 (Ning Jizhe、中央 )、およびマジド・アル・カサビ (Majid Al-Qasabi)。2019 年 2 月、北京、サウジアラビア - 中国投資フォーラム期間中。 (SPA)
ハリード・アル=ファーリハ (Khalid Al-Falih、左 )、寧吉喆 (Ning Jizhe、中央 )、およびマジド・アル・カサビ (Majid Al-Qasabi)。2019 年 2 月、北京、サウジアラビア - 中国投資フォーラム期間中。 (SPA)
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27 Jan 2021 11:01:54 GMT9

中国と湾岸協力理事会 (GCC) 諸国は、経済とエネルギー協力、政治上の支援と調整、そして安全保障の調整を含む多くの重要分野において、提携を強化しようとしている。彼らは、2020 年のコロナウイルス感染症 (COVID-19) によって引き起こされた不況から回復し、2021 年には健全な経済成長水準にまで復帰しようと集中している。

過去数年の貿易摩擦および貿易戦争からはっきりしていることは、信頼に足り、矛盾のないルールに基づく国際システムに復帰する必要がある、ということだ。南シナ海、台湾、ファーウェイ (Huawei)、その他の問題に関して、ワシントンと緊張が高まったことで、北京の懸念は増大した。ワシントンが新政権となったことで、その不確実性が増している。

このような時代において、提携を復活し、加速することに向け協働することは、中国と GCC にとって意味がある。GCC にとって、この約束が、米国との戦略的提携や、GCC 全体として結んでいる、あるいは加盟国が個々に保有する他の従来からの関係に、とって代わるということを意味するわけではない。

GCC と中国の提携の進展の一助となる 7 つの柱が以下のものである。

第一の柱は、貿易と投資である。過去 30 年にわたり、GCC と中国の貿易は急速に拡大してきた。1990 年、サウジアラビアは、中国との外交関係を結んだ GCC 最後の国家となった。その時点で GCC と中国との全商品貿易は、総額 20 億ドルにも満たなかった。その後 10 年経たずして、貿易量は 480 パーセント増大した。2004 年には、GCC と中国は、経済、貿易、投資および技術協力に関する協定に署名した。経済関係はそこから始まり、続く 10 年の間に貿易量は、さらに 525 パーセント増大した。2019 年には、サウジアラビア – 中国投資フォーラムがリヤドで開催され、1,000 人を超える参加者が出席した。その会議では、35 の二国間の業務協定に署名がされ、その総額は280 億ドルを超える。昨年、中国は GCC の貿易提携国中首位となった。しかし、貿易、そしてとりわけ投資は、依然としてさらなる拡大の可能性を見せている。自由貿易協定という結論は、目標達成の一助となるだろう。両国は、自由貿易協定交渉の最終段階にある。

第二は、エネルギー協力である。中国は、同国の原油の 30 パーセント、天然ガスの 10 パーセントを超える量を GCC 諸国から輸入している。GCC の化学、および石油化学産出高のおよそ 25 パーセントが中国に向けて輸出されている。その上、GCC と中国には、重要なエネルギー投資がある。2019 年 2 月の、ムハンマド・ビン・サルマーン (Mohammed bin Salman) サウジアラビア王太子の訪問中、中国における精製、石油化学施設として 100 億ドルに上る契約が締結され、以前からの GCC による中国へのエネルギー投資に追加されることとなった。GCC – 中国エネルギー専門家グループ (GCC-China Energy Expert Group) が復活し、第二の柱を拡大するべく権限が与えられた。

第三の柱は、世界の貿易システム、および一般的な意味における多国間主義を強化するべく協働して、多国間主義を支援することである。米国のドナルド・トランプ時代における、中国や他の国との貿易摩擦によって、国際貿易は悪影響を被り、また、一方的な活動によって引き起こされるリスクが強調された。告訴の応酬が発生した。おそらくその一部は真実であろうけれども、そうした事案に対処する正規の方法は、世界貿易機関 (WTO) を通じることだ。WTO および他の国際機関を強化することは、厄介な問題に取り組む一助となるだろう。GCCと中国の戦略的対話 (GCC-China Strategic Dialogue) という枠組みによって、こうした相談が可能となり、国際フォーラムの前の行動調整に利用可能となるだろう。

第四の柱は、COVID-19 への対処における団結である。GCC と中国の行動計画は 2013 年に合意に至った。そこには、公衆衛生問題における協力が盛り込まれていた。この仕組みによって、昨年パンデミックが蔓延し始めた際、容易に協働することができた。GCC 全体および二国間の両水準における交流および共同の取り組みが実行に移され、防止に向けた意見交換が行われた。これによって、設備や試験ワクチンの輸入や配分が容易となった。こうした取り組みは、パンデミックに打ち勝つまで継続し、強化する必要がある。

第五には、ポスト COVID-19 の経済回復における協力がある。パンデミックは、世界中に数年に及ぶ最悪の不況を引き起こしている。GCC および中国経済は、現在緊密に連携しているので、この連携を生かして回復を早められる可能性がある。GCC は、中国の一帯一路政策を支援しており、GCC 加盟国の中には、同地域におけるこの発展に積極的に関与している国もある。

第六には、定期的な政治上の対話がある。GCC と中国の戦略的対話を制定した 2010 年の協定を利用して、一方あるいは両国にとっての政治的懸案事項について議論するべきである。例えば中国は、西側諸国が人権擁護を口実にして内政干渉することについて、長きにわたって非難してきた。

戦略的対話を制定した 2010 年の協定を利用して、政治的懸案事項について議論するべきである。

アブデルアジズ・アール=アッシャイフ博士 

同様に、GCC は、湾岸地域の安全保障や、これを台無しにするイランの行動についての議論を望んでいるかもしれない。イランが国際的ルールと地域の秩序を尊重するように、手始めに中国からの党派やテロ集団への支援を停止し、説得することで、中国が建設的役割をどう果たすこととなるかについて、彼らは議論するかもしれない。加えて、弾道ミサイル開発、テヘランの湾岸地域における行動について含めるよう、イランとの交渉拡大の支援、また再開した際これらの交渉に GCC が関与できるよう支持することを、GCC は中国に期待している。

第七の柱は、文化的、そして人と人の交流である。湾岸地域と中国は何百年にもわたって親密な交流を行ってきた。現在、このつながりは復活し、拡大している。湾岸地域では、中国語学校が設立されている。サウジアラビアでは、アラビア語、英語に次いで、中国語を同国の学校における第三言語とするべく動いている。また、文化観光と交換留学も奨励、促進されるべきである。

COVID-19 は、中国と GCC にとって恐ろしい試練である。幸運にも、パンデミックに襲われる以前から、両国は戦略的な提携と協力において好スタートを切っていた。しかし、現在の不況から素早く回復するようお互いに助け合うために、これまで概観した 7 つの柱を通じた、より強固で定期的な協力手段について、両国は模索する必要がある。

  • アブデルアジズ・アール=アッシャイフ博士は、政治問題および交渉に関する GCC 事務総長補佐であり、アラブニュースのコラムニストである。本編で論じている見解は個人的なものであり、必ずしも GCC の見解を表すものではない。ツイッター: @abuhamad1
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