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サウジアラビアとトルコは戦略的パートナーシップを維持する必要がある

アンカラで、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子(左)とともにポーズをとるトルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領(右)。(AFP)
アンカラで、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子(左)とともにポーズをとるトルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領(右)。(AFP)
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23 Jun 2022 08:06:52 GMT9
23 Jun 2022 08:06:52 GMT9

2015年にトルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領がリヤドを訪問して以来、二国間の貿易と投資は着実に増加している。何百ものトルコ企業がサウジアラビアで事業を展開し、投資額は10億ドルを優に超える。サウジアラビアのトルコへの投資額は推定で20億ドル近くになり、二国間の貿易額は約80億ドルとされている。

しかし、両国の戦略的な結びつきは、商業的な結びつきにとどまらない。サルマン国王は、エルドアン大統領に対するクーデター未遂の後、世界の指導者の中で最初に同大統領への支持を表明した一人である。サウジアラビアはまた、ダーイシュを撃退するための国際的連携へ参加する一環として、トルコのインジルリク空軍基地に戦闘機の一部を配属させている。

2016年4月のサルマン国王のトルコ訪問は、両首脳の親密な関係を示し、ダーイシュなどの過激派グループがもたらす両国共通の安全保障上の脅威を強調するものであった。イランの地域覇権主義的野心もトルコ政府の懸念事項である。今年2月にエルドアン大統領がサルマン国王とムハンマド・ビン・サルマン皇太子を訪問した際、シリアと地域の安全保障が最重要議題として取り上げられた。

トルコ政府が最近「反テロカルテット(ATQ)」にカタールに対するボイコットをやめるよう求めたことを考慮すると、カタールがもたらす地域の危機は、トルコとサウジアラビアのパートナーシップに大きな影響を及ぼす可能性がある。とはいえ、強力で影響力のあるイスラム教スンニ派の国として、トルコにはサウジアラビアとの関係を悪化させることは得策ではないという強い認識がある。

サウジアラビアが主導する「反テロカルテット」と協調することでトルコが得る戦略的深化は、地域の長期的な利益につながる。

ウバイ・シャーバンダル

サウジアラビアが主導するATQと協調することでトルコが得る戦略的深化は、地域の長期的な利益につながる。トルコが外部からの内政干渉がもたらす混乱を実地に経験していることを考えると、アラブ内政への攪乱的な干渉に対するカタールの支援に対するATQの懸念に同調するのも自然なことのはずである。

昨年、イスタンブールなどの都市で相次いで発生したように、過激派の脅威はトルコにとって国内の大きな懸念事項である。テロ資金調達の脅威や過激派イデオロギーへの対応に対し、サウジアラビアやATQと協力することは、すべての当事者にとって明らかに有益である。また、エルドアン大統領は、カタールがATQの要求に応じるよう、その気になればさらなる圧力をかけることができる独自の立場にある。

イランの脅威について言えば、これまでにないほどトルコの国境を脅かしている。何千人ものイラン革命防衛隊とその過激派代理民兵がシリア全土に進出しているためだ。スンニ派が多数を占める、この地域で最も強力な2つの国の間に分裂が生じれば、イラン政府は最も大きな利益を得ることになる。

カタールに関するトルコとの意見の相違が、双方を尊重するような二国間の手続きを通じて解決されることに期待したい。今週行われたエルドアン大統領によるリヤド訪問が、継続的な協力と結束を示すものとなればと思う。過激派やその支援者、そして我々全てを脅かすイランの悪質な侵略に対抗する防御線を保持しようとするならば、このパートナーシップを持続させなければならないのである。

  • ウバイ・シャーバンダル氏は元国防総省上級顧問で、現在は中東・湾岸情勢を専門とする戦略コミュニケーション・コンサルタント。
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