

ワシントン:サウジアラビア外相は8日、ワシントンにて、ガザでの戦闘を直ちに終結させる必要があるが、世界中の政府はこれを優先事項と見なしていないように思えると述べた。また、パレスチナ国家設立への信頼できる道筋も必要だと付け加えた。
アントニー・ブリンケン米国務長官との会談に先立つ共同記者会見で、外相グループは、パレスチナの飛び地におけるハマス過激派とイスラエル軍との戦闘を直ちに止めることに重点を置くべきだと述べた。
サウジ外相ファイサル・ビン・ファルハーン王子は、「われわれのメッセージは一貫して明確だ。戦闘をただちに終わらせることが絶対に必要だと考えている」と述べた。
「この紛争において憂慮すべき事実の一つは、紛争と戦闘を終結させることが国際社会の主な優先事項でないように見えることだ」と彼は語った。
「我々のパートナーである米国にはさらなる行動を期待している……彼らはさらに行動できると我々は固く信じている」とサウジ外相は付け加えた。
また、ガザの民間人への人道援助は大幅に増やす必要があるとし、「官僚的な障害」のために援助が「制限されおり、また制限されつつある」ことは「容認できない」と付け加えた。
イスラエルとハマスの戦争における人道的停戦の即時要求に関する国連安全保障理事会の採決は、金曜日にブリンケン氏が予定していたアラブ諸国の閣僚およびトルコ外相との会談が終わるまで、数時間延期された。アラブ・イスラム閣僚委員会は、サウジアラビア、エジプト、カタール、ヨルダン、パレスチナ自治政府、トルコの閣僚で構成されている。
ヨルダンのアイマン・サファディ外相は記者会見で、もし8日に決議案が否決されれば、イスラエルに「虐殺を続ける許可」を与えることになると語った。
「現在、我々の優先事項は、戦争を止め、殺戮を止め、ガザのインフラ破壊を止めることだ」
「我々が受け取っているメッセージは、イスラエルが国際法を無視して行動しており、世界はほとんど何もしていないということだ……我々は停戦に関する米国の立場について異議を唱えている」と彼は述べた。
「解決策は停戦だ」とエジプトのシュクリー外相は述べ、ヨルダンのアイマン・サファディ外相は「戦闘を終わらせることが最優先だ」と述べた。
「国連安全保障理事会が人道的な一時停止を求めるだけの決議案を採択できなければ、イスラエルにガザの市民に対する虐殺を続ける許可を与えることになる」とサファディ外相は述べた。
一方、パレスチナのマフムード・アッバース大統領は、ガザでの戦争の即時終結を求め、パレスチナ国家の樹立につながる永続的な政治的解決を図るために国際和平会議を招集すべきだと述べた。
ロイター、AFP