リヤド:サウジアラビアの支援機関KSreliefが、12月7日から15日にかけての人道週間に国連のニューヨーク本部でエキシビションを開催中だ。
サウジアラビアの国連永久大使であるアブドルアジーズ・アル・ワシル氏が、開会式の責任者を務めた。開会式には国連のイエメン人道支援コーディネーターを務めるウィリアム・デヴィッド・グリスリー氏、イエメンの国連永久大使であるアブドゥッラー・アル・サーディ氏のほか、KSreliefの関係者らが出席した。
アル・ワシル氏は今回のエキシビションで展示されているプロジェクトを称賛し、プロフェッショナルな活動の遂行は人道支援イニシアチブに対するKSreliefの献身を示す好例であることを強調した。アル・ワシル氏は、世界各地で支援を必要としている人々への支援においてサウジアラビアが果たしてきた役割に対して深い称賛の意を示した。
グリスリー氏はサウジアラビアと国連による戦略的協力を認め、イエメンの人々に重要な人道支援を提供するにあたっての合同での取り組みを強調した。
アル・サーディ氏はサウジアラビアに対して心からの感謝を伝え、様々な人道支援活動に対する同国の大きな貢献を評価した。
KSreliefのヘルス・環境支援部門ディレクターを務めるアブドゥッラー・アル・モアレム博士は、同センターが中心的役割を担ったことについて触れた。特にその好例として同氏が挙げたのは、2018年のイニシアチブ開始以来イエメンの地雷42万4527個を除去してきたプロジェクト・マサム(Project Masam)だ。
さらにモアレム博士は、義肢プログラムの影響も強調した。同プログラムは、イエメンとシリアで手足を失った2万6000人以上に対し、高品質の義肢を提供してきた。
さらにこの義肢プログラムは、サービスのローカル化と持続可能性のため、地域の人々に対する義肢の製造技術教育や、医療機関のキャパシティ向上を目的としたトレーニングの実施にも注力している。
今回のエキシビションの管理担当者であるシャルーブ・アル・シャルーブ氏は、同センターの救援・人道プログラムがテーマとなっているインタラクティブ性のある映像をフィーチャーした魅惑的な展示について語った。こうしたイニシアチブは95カ国で2670件のプロジェクトを扱っており、これまでの重要セクター全体の累計実績は金額にして65億ドルを超えている。
今回のエキシビションではイエメンの市民向けに立ち上げられたプログラムに関するインサイトも提供しており、862件のプロジェクトで43億ドルを上回る実績を誇る。
同センターのパビリオンも同様にボランティアプログラムを強調した内容となっており、38カ国で535件のイニシアチブを実施し、14万件の手術により120万人以上が支援を受けた。
毎年12月10日に定められている今年の人権デーは、1948年の国連総会で世界人権宣言が採択されてから75周年という節目となった。