• ピュブリシス・サピエントのCEOは、サウジアラビアは現在の地域の不安定さから十分に隔離されていると述べた
• サウジアラビアは安全な投資機会を求める投資家にとって理想的な場所であるとした

ダニエル・ファウンテン

ダボス：サウジアラビアのテクノロジーへのコミットメントと、テクノロジーがサウジアラビア社会の変革において果たす役割は、投資家にとって「巨大な機会」だと、ピュブリシス・サピエントのCEOであるナイジェル・ヴァズ氏はアラブニュースに語った。

ヴァズ氏は、サウジアラビアは「驚異的な」変革を遂げようとしていると述べた。「テクノロジーを市民やビジネスに役立つよう活用することで、社会のあらゆる側面を変革する巨大な機会」があるとした。

ピュブリシス・サピエントは、世界的なデジタル・トランスフォーメーション・コンサルティング企業である。同社のCEOであるヴァズ氏は、テクノロジーがサウジアラビア社会をいかに変革しつつあるのか、そしてそれが同国の政府レベルでいかに推進されているかに特に感銘を受けているという。

ヴァズ氏はまた、中東・北アフリカ地域とアジア全体は、技術導入における「レガシー」があまりなく、世界の他の地域を「飛び越える能力」を持っているため、他の地域よりも優位に立っていると述べた。

「多くの場合、面倒な作業をする必要のないところからスタートし、ただ技術を導入して新たに始めることができるからです」

「医療や金融サービスのためのクラウドネイティブなインフラなどについて考えるとき、世界の他の地域であれば、クラウドに移行するには莫大な投資が必要です。しかし、中東であれば、ほぼすぐにクラウドネイティブベースで始めることができます」とヴァズ氏は付け加えた。

新技術の導入に積極的であり、その開発への強力な投資を通じて導入を進めようとする姿勢を持つサウジアラビアは、グリーンエネルギーとエネルギー転換における安全な投資機会を求める投資家にとって理想的な場所となっている。

「サウジアラビアは、この移行を世界的にリードしています。代替エネルギー源への投資が行われていることはもちろんですが、より重要なのは、収益の観点からの経済多角化戦略が非常に明白となっていることです」とヴァズ氏は述べた。

「そこには、単にエネルギーを移行するというだけでなく、エネルギーに大きく依存する国から、多面的な方法で経済を動かしていく国に移行するための非常に大きな機会があることがわかります」とヴァズ氏は付け加えた。

ヴァズ氏によると、サウジアラビアをはじめとする湾岸諸国と他の地域との違いは、公共部門と民間部門が緊密に連携していること、そして経済的・技術的進歩を達成し、経済を多様化させるために、それがいかにうまく連携しているかにあるという。

「サウジアラビアにおける官民パートナーシップの力は、中東のどこよりも急速に開発を加速させています。中東自体、経済成長の観点から他のどの地域よりも急速な変化を遂げています」とヴァズ氏は述べた。

「このパートナーシップは、経済的・技術的機会を結びつけ、サウジアラビアからグローバルなプラットフォームを構築しています」とヴァズ氏は付け加えた。

ヴァズ氏は、地域の政情不安がサウジアラビアの発展や投資誘致の軌道に影響を与えるという見通しに懸念を抱いていない。

10月7日のハマスによるイスラエル攻撃で1200人が死亡した後、ガザで戦闘が勃発し、ハマスが運営する保健省によると、イスラエルの報復により約2万5000人のパレスチナ人が死亡したという。

紛争は既にこの地域の他の場所にも広がっている。米国と英国は、イエメンのフーシ派が紅海で商船を攻撃し始めた後、報復攻撃を仕掛けた。

ヴァズ氏は、この地域はこの最近の政情不安を「間違いなく乗り切るだろう」と述べた。

「サウジアラビアは、政治的安定と経済的安定の両面で、それなりに隔離されています。この2つの点で自信が持てれば、合流点になります」