リヤド:サウジアラビア外務省は、国際司法裁判所(ICJ)が26日に下した、ガザ地区のパレスチナ人に対する大量虐殺を目的とした行為や発言を止めさせるための予備判決を歓迎すると表明した。
国連の最高裁判所である同機関は、ガザ地区での停戦を命じるには至らなかったが、昨年南アフリカがイスラエルを相手取って起こした裁判の暫定判決を下し、イスラエルに対して同地区での軍事攻撃による死者数と被害を抑えるよう命じた。
サウジアラビア外務省は、イスラエルによる占領行為と国連の集団殺害防止条約(ジェノサイド条約)違反について、断固たる反対を表明した。
また、同省は南アフリカの取り組みを讃え、ガザ地区での停戦を実現するために国際社会がさらなる措置を講じ、パレスチナ人を保護し、イスラエルの占領軍による国際法違反の責任を追及することの重要性を訴えた。
他のアラブ諸国では、カタール外務省がICJの命じた「暫定的措置を歓迎」し、これを「人類と…国際正義の勝利」と呼んだ。
クウェートは外務省の報道発表で、この紛争における「重要な一歩」を歓迎し、イスラエルが「今回の判決ならびに国際法、人道法、および国連決議の諸原則を尊重することが不可欠」であると強調した。
アラブ首長国連邦(UAE)もICJの予備判決を歓迎したうえで、民間人を保護し、人道支援の手と救援物資が至急かつ持続的に、そして支障なく確実に同地区内に入り届けられることの重要性を改めて語った。
また、UAEは外務省の声明で、パレスチナ人の独立国家樹立による二国家共存解決を実現する重要性を繰り返し述べた。