
ドバイ:スペインのトップ外交官は、再生可能エネルギーの開発に目を向け、サウジアラビアとのすでに強固な関係を戦略的パートナーシップに発展させたいと表明した。
スペインのホセ・マヌエル・アルバレス外務・EU・協力大臣は、スペインとサウジアラビア政府の協力関係は、両国が「非常にうまく」連携していることをすでに示していると述べた。
アルバレス氏はアラブニュースの時事番組『フランクリー・スピーキング』の司会者であるケイティ・ジェンセン氏に対し、「(今)私たちは、現在のパートナーシップのレベルを戦略的パートナーシップに引き上げなければならない」と語った。インタビューの全容は11日に公開・放送される。
「協力の機会はまだたくさんある。経済の分野を超えて、教育分野での交流、(サウジアラビアに)参入できる機関、学生の交流、文化、言語など、多くの課題や多くの分野で協力することができる」
「ナバンティアやエアバスのようなスペインの企業の協力を見ると、欧州のコンソーシアムでありながら、スペインの強い関心があり、双方にとって有益となっていると思う」とアルバレス氏は付け加えた。
「従って、このような問題には取り組み続けなければならないと思う。我々の間に議論の余地がある問題点はない」
アルバレス氏が特に関心を寄せているのは、再生可能エネルギー開発における関係の強化であり、アルバレス氏は、この分野におけるスペインの知識の深さに言及した。
「すでに良好な関係をさらに改善する余地はまだ十分にある」としながらも、グリーン水素や太陽光発電、風力発電の開発に関して前向きな議論をしてきたと述べた。
あらゆる「戦略的パートナーシップ」が直面する課題について尋ねられたアルバレス氏は、スペインとアラブ湾岸諸国が共有する「共通の過去と共通の歴史」が、両者を良い方向に導いていると述べた。
「我が国は地中海の国だ。その点は多くのアラブ諸国と共通している。スペインとアラブ諸国の間には外交の伝統がある。そして、共通の過去と共通の歴史がある。だから、今こそ関係を刷新する時だと思う」とアルバレス氏は述べた。
「アラブ世界は大きく変化している。アラブ世界では素晴らしいことが起こっており、スペインはその変革の一翼を担いたいと願っている。私はサウジアラビア社会、市民社会の多くの女性に会って話をした。そして、サウジアラビアで起きている成長著しい変化を目の当たりにした。そして、我々はその(変革の)一端を担いたいと思っている」
湾岸諸国を歴訪し、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)の外相と会談したアルバレス氏は、必然的にガザ紛争と協力の必要性に議論が及んだと述べた。
「永続的な停戦、人質の解放、パレスチナへの人道支援のために、どのように協力できるかについて話し合った」と語った。
『フランクリー・スピーキング』のインタビュー本編は11日に公開される。