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サウジアラビアが民間部門の支援に500億サウジリアルを割り当て

サルマン国王が水曜日、複数の事業を承認した。(SPA)
サルマン国王が水曜日、複数の事業を承認した。(SPA)
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16 Apr 2020 03:04:32 GMT9
16 Apr 2020 03:04:32 GMT9

ルバ・オバイド

ジェッダ:サウジアラビアが、コロナウイルス感染症(COVID-19)の経済的影響緩和を目的として、水曜日にサルマン国王が承認した事業パッケージの一環として、民間部門の支援に500億サウジリアルを割り当てた。

このパッケージは中小企業(SMEs)やパンデミックで最も影響を受けて来た経済活動を対象としている。

これには、国が51%以上の資本を所有する企業に対して、現地市場を優先し、中小企業の利益になるような販売や購入を行うよう義務付けることも盛り込まれた。この改革は現地市場の経済の動きを改善し、需要を現地の製品やサービスに仕向けることを目的として導入された。

さらに、商業・工業・農業部門の電力消費者は4月および5月の請求料金が30%割引になり、必要な場合には割引期間を延長できる。

加えて、工業・商業部門の契約者は4月、5月、6月の月々の電気料金について、請求残高を2021年1月からの6カ月間に分割で支払い、必要な場合には支払期間を延長できることを条件として、支払いを50%にできるオプションも用意されている。

政府は、公共交通庁に登録していながらも、いかなる企業の傘下にも入っておらず、事業が予防措置で影響を受けた交通部門の個人事業主の最低給与も支払う予定だ。

財務相兼経済・企画相代理のムハンマド・ビン・アブドゥッラー・アル・ジャダーンは、これらの取り組みは、民間部門を支援するこれまでの対策を拡大したものだと述べた。これらの新たな対策が実施される前の民間部門に対する支援は、700億サウジリアルを超えていた。

これは医療部門に割り当てられた財政支援に追加されたもので、同支援は470億サウジリアルに達している。

一方、国営鉱業企業マーデンは水曜日、COVID-19との闘いを支援するため、サウジ保健省の保健基金に対する1500万サウジリアルの支援パッケージを発表した。

「このような難しい状況の中で、我々のそれぞれがサウジアラビア王国の全ての市民と住民の健康と安全の保護に貢献できるよう、我々は今まで以上に努力を結集させなければなりません」と、マーデンのムサイード・アル・オハリが語った。

水曜日には合わせて493人のCOVID-19への新たな感染が記録され、合計感染者数は5,862人となった。4,852人は現在も感染した状態にあり、うち71人が重篤な状態になっている。

保健省広報官のムハンマド・アル・アバド・アル・アリー博士は、42人が新たに回復し、回復者数の合計は931人になったと発表した。6人の新たな死者が報告され、死亡者数の合計は79人に上昇した。

最近亡くなったのは、70歳代前半のメディナのサウジ男性2人と、67歳のメッカのサウジ女性、35歳から57歳の3人の外国人で、全員慢性疾患を抱えていた。

アル・アリーは、COVID-19の感染者の70%から80%は軽傷で、20%が医療ケアを必要とし、重篤なケースはわずか5%から10%だと語った。

さらに、この数日の間に確認されたケースのほとんどは、人口過密地域や労働者の宿舎で発見されている。20%から25%の新規感染者は、その他の場所で発見されている。

内務省は、労働者が密集して住んでいるダンマームのアル・アテール地区を封鎖し、追って通知があるまで24時間の外出禁止令を課し、その間、疫学調査チームが住民に対する無作為検査を実施している。

一方、サウジ食品医薬品庁は、王国には十分な医薬品の在庫があり、医薬品の輸入がパンデミックの影響を受けていないことを確認した。

消毒液やマスクなどの予防製品は、現地工場の数が40%増加する中、毎日数百万個が製造されている。

現在、49の現地工場が毎週170万リットルの消毒液を製造しており、一方8つの工場が同じく週あたり370万個のマスクを製造している。この生産は、倉庫や薬局にある240万リットルの消毒液や2000万個のマスクに加えられることになる。

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