
Aseel Bashraheel
サウジアラビアでは新たに124人がウイルスから回復したことが確認され、感染者数の合計は2,049人となった。
ジッダ:ラマダン期間中の集会はコロナウイルスの蔓延につながる恐れがあると、サウジアラビア保健省の広報官であるMohammed Al-Abd Al-Aly博士は述べ、社会的な距離を置くことの重要性を繰り返した。
ラマダンといえば、イフタールを囲んでの家族の再会や、モスクでの集団礼拝を思い浮かべる人も多いだろう。だが、COVID-19の影響で、人々は社会的な距離を置くことを実践するように促されている。
断食の月がサウジアラビアで始まったことを受け、Al-Abd Al-Aly氏は「すでに皆さんがご存じのように、宗教や家族を理由に人が集まることで、ウイルスが広がる恐れがあります」と述べた。
同氏は慢性疾患を抱えた人々に対して、断食や、断食時間中の薬の服用について、かかりつけの医師に相談するよう呼びかけた。
サウジアラビアでは金曜日、合計1,172件の感染例が新たに確認された。そのうち25%はサウジアラビア人であり、75%は外国人居住者だった。これにより、これまで確認された感染者の合計は15,102人となった。現在感染している人の数は12,926人となり、そのうち93人が重症である。
Al-Abd Al-Aly氏は、新たに124人がウイルスから回復したと発表し、これにより回復者数の合計は2,049人となった。新たに6人の死亡が報告され、合計死者数は127人となった。
最新の死亡者のうち、2名はサウジアラビア人で、残りの4人はジッダおよびマッカ出身の外国人居住者だった。年齢は35歳から65歳で、慢性疾患を抱えていた。
Al-Abd Al-Aly氏は、ラマダンの礼拝に参加したいと熱望する人々の気持ちは理解できるとしつつも、パンデミックが少しでも早く収束させるために予防策を守ってくれている人々に感謝するという、サルマン国王の言葉を繰り返した。
一方、ウィーンから帰国したサウジアラビア人は金曜日、カシムの ナーイフ・ビン・アブドゥルアズィーズ国際空港に到着した。
空港では当局関係者が帰国者を出迎えた。同便には、オーストリア、スロバキア、スロベニア、チェコ共和国およびハンガリーからのサウジアラビア人帰国者が搭乗していた。
パンデミックの拡大を防ぐために当局が採用した事前予防策にしたがい、海外からのすべての乗客は14 日間の検疫を受けなければならない。