
リヤド:人工知能は「賢く」適用されるべきであると、アラブニュースの副編集長ヌール・ヌガリ氏は水曜日にリヤドで開催されたサウジアラビア・メディア・フォーラムで述べた。
「この時代において、結局のところ、人工知能は賢く適用されるべきである」と彼女は述べた。
「我々は現在、人工知能がすべての分野、機関、さらには教育において使用されているAI革命の時代に生きています」
新しいテクノロジーとAIがニュース業界にどのような影響を与えているかを取り上げたセッションで、ヌガリ氏は「単純なコピー&ペーストに頼るのではなく」人間の学習を支援し、奨励するような形でAIを活用することの重要性を強調した。
「これはメディアにも当てはまる。多くの人が、ChatGPTのようなAIツールや、記事執筆に使用されるその他のプログラムについて懸念を抱いている」とヌガリ氏は述べた。
ヌガリ氏は、AIが背景情報や調査結果を提供することで役立つ可能性はあるが、「証拠や事実に基づく完成度の高い記事を書くという点では、AIが人間のジャーナリストに取って代わることは決してない」と強調した。
教育の分野では、一部の子供たちがAIを使って作文や研究論文を書いていることは残念なことだとヌガリ氏は述べ、実際の知性には決してAIを使ってはならないと強調した。
ヌガリ氏とともに登壇したのは、バーレーンの有力紙『Al-Ayam』の編集長ラシード・アルハマー氏と、ラジオ・テレビ局の会長ハテム・アブ・ナッシフ氏であった。
その後、マンガ制作会社マンガ・プロダクションズのCEOであるイサム・ブカーリ博士が、マンガとサウジアラビア主導のコンテンツ制作に関するパネルディスカッションを行った。
博士は、サウジアラビア人は単に視聴するためにここにいるわけではないと述べた。「私たちは参加し、競い合い、コンテンツや文化で卓越するためにここにいるのだ」と。
さらに、世界人口の約36パーセントにあたる28億8000万人がアニメを視聴していると付け加えた。
「長年、人々はサウジアラビアが単なる消費者(アニメコンテンツの)であるとみなしてきた。しかし、それは変わった」
「私たちはもはや、マンガやアニメを日本から輸入されたものとは見ていない。私たちは、それらをコンテンツを制作し、文化を共有し、世界に自分たちの物語を伝えるための芸術形式として見ている」と彼は述べた。
ブカーリ氏は、サウジアラビアのアニメシリーズ「Future’s Folktales」が、5大陸8つのプラットフォームを通じてアラブ世界、日本、北米、ヨーロッパ、インドで放送され、わずか3か月で8500万回以上視聴されたことを指摘した。関連モバイルゲームは3言語で50万ダウンロードを達成した。
同氏は、アニメーションの制作、ビデオゲームの開発、サウジアラビアの物語を世界に伝えるマンガの制作を通じて、サウジアラビアがアニメコンテンツ制作の主導権を握っていると述べた。
また、パネルディスカッションには、メディア・パティシペーションズ社の中東・北アフリカ地域事業開発マネージャーのイヴ・ブレオ氏と、「サリー」シリーズを制作した日本動画協会の石川和子理事長も参加した。
第4回サウジ・メディア・フォーラムのテーマは「進化する世界のメディア」で、国内外のメディア関係者、学者、専門家、スペシャリストなど200人の講演者が一堂に会する。
2月19日から21日まで開催される同フォーラムでは、40のパネルディスカッションと40の知識交換セッションからなる80のセッションが予定されており、メディアの未来を予測し、発展させ、最新のテクノロジーを探求するための国際的なプラットフォームとなる。