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UAE国営航空会社、エティハド航空が来春テルアビブ便を就航

2012年9月19日、アブダビ国際空港で、航空整備士がエティハド航空の航空機の付近を歩く。(ロイター通信)
2012年9月19日、アブダビ国際空港で、航空整備士がエティハド航空の航空機の付近を歩く。(ロイター通信)
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17 Nov 2020 12:11:23 GMT9
17 Nov 2020 12:11:23 GMT9
  • エティハド航空のアブダビ・テルアビブ間の直行便が、3月28日に就航する予定だ。これは、「アラブ首長国連邦の国民と住民が、イスラエルの名所旧跡に親しむチャンス」となるだろう
  • イスラエルとの定期便就航により、アブダビが中国、インド、オーストラリアに旅行するイスラエル人の旅の中継基地となるだろう、とエティハド航空は述べた

ドバイ:アラブ首長国連邦(UAE)国営航空会社、エティハド航空は11月16日、テルアビブ行きの毎日の直行便が来春就航すると発表した。これは、国交正常化に合意したUAEとイスラエルの関係を深める動きだ。

UAEの首都アブダビ・テルアビブ間のエティハド航空直行便は、3月28日に就航予定だ。これは、「アラブ首長国連邦の国民と住民が、イスラエルの名所旧跡、ビーチ、レストラン、ナイトライフに親しむチャンス」となるだろう、とこの国営航空会社は声明で述べた。チケットは既に、エティハド航空のウェブサイトで入手できる。

ドバイの格安航空会社、フライドバイが今月下旬にドバイとアブダビ間の直行便を就航すると述べた後に、この発表が行われた。

UAEとイスラエルは9月、ホワイトハウスの芝生の上で、アメリカの仲介により、正式な外交関係を樹立する協定に署名した。この合意は、大統領選の再選を目指した選挙活動に先駆けて、ドナルド・トランプ大統領の外交上の成果を示すものとなった。さらにこの合意は、変わりゆく中東を反映してもいる。中東におけるイランに対する共通の敵対意識は、アラブ諸国の伝統的なパレスチナ人支持の心情を大幅に上回った。

UAEが合意した後すぐに、バーレーンとスーダンが同じような協定でイスラエルと関係正常化に合意していた。

バーレーンの外務大臣は18日、イスラエルへの最初の公式訪問団を率いることになっている、と国営通信社のバーレーン通信社が報じた。高官レベルの外交訪問は、「バーレーンの中東和平プロセスを支持する確固たる不変の立場を明確化」し、「ビジネスチャンスに光を当てること」を目指したものだ、と同通信社は述べていた。

アメリカの国務省は、中東を訪問中のマイク・ポンペオ国務長官が、今後数日のうちにイスラエルにも立ち寄るだろうと述べた。

この国交正常化合意は、アラブの大義を裏切ったとしてパレスチナ人たちに拒否されているが、UAEの超高層ビルがちりばめられた都市を訪れ、7つの首長国連邦との長い間秘密となっていた通商関係を公然の事実にしたがっているイスラエル人たちの中では、歓迎されている。この数週間のうちに、起業家、旅行者、占領したヨルダン川西岸地区のイスラエル住民さえも含めて、一連のイスラエル派遣団が、UAEの実業家や政府関係者と会うために、航空便でドバイを訪れている。

サウジアラビアがイスラエル旅客機の上空横断を許可することを決めたことにより、両国間の飛行時間は約3時間まで短縮することができ、この航空路は商業的に存立可能となった。

エティハド航空グループのモハマド・アル・ブルッキー最高執行責任者は、この定期便就航は「両国間にとってばかりか、この地域内外にとっての通商・観光」のチャンスを切り開く「歴史的瞬間」だとして称賛した。

イスラエルとの定期便就航により、アブダビが中国、インド、オーストラリアに旅行するイスラエル人の旅の中継基地となるだろう、とエティハド航空は述べた。

AP通信

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