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サウジアラビア 新型コロナウイルス外出禁止措置の緩和を受け人々が外出

サウジアラビアの住民は木曜日、新たに緩和された措置により自宅から外へ一歩踏み出し、各地を訪れた。(写真提供:アブドラ・アル・ファレハ)
サウジアラビアの住民は木曜日、新たに緩和された措置により自宅から外へ一歩踏み出し、各地を訪れた。(写真提供:アブドラ・アル・ファレハ)
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29 May 2020 09:05:04 GMT9
29 May 2020 09:05:04 GMT9

アシール・バシュラヒール 、ヌール・ヌガリ

ジッダ/リヤド: 24時間の外出禁止令が解除され、新型コロナウイルス感染症拡大後、通常の状態に戻るための政府による3段階計画の初日、サウジアラビアの住民らは再び外に出た。

しかし、緩和されたばかりの措置に乗じようと人々が外に殺到したため、街はすぐに混雑し、一部の人は、多くの人が社会的距離の措置を守っていないことに気付いた。

アブドゥルラーマン・ビン・モサド王子はこのようにツイートした。「24時間外出禁止令を解除した以上、道路に交通量があるのは当然のことである。しかし、異常で信じがたいのは、マスクと手袋をつけ、混雑する店内で人と人の間に2メートルの間隔を確保する必要性を過小評価している人々の多さだ。まだ初日に過ぎない。残念ながら、Shawwal29(6月21日)が通常に戻る日になるとは思えない」

アブドゥルラーマン王子はこの後のツイートの中で、新型コロナウイルスにはまだ治療法やワクチンがないことに人々に釘を刺し、人々が状況の深刻さを理解するまでに愛する人を失う必要があるのかと疑問を呈した。

大学講師のアブドゥルファッタ・アル・カハタニ(@fattah53)は、これに同意し次のようにツイートした。「悲しいことに多くの人が新型コロナウイルスの危険性を理解しておらず、愛する人に対して自分が何をしているか理解していない。とても簡単なことだ。必要な場合を除き外出しないで。どうしても外出しなければならない場合は、マスクを着用し、人との適度な距離を保つ等の予防策を守って」

アブドゥルアジーズ・アル・オマール(@11a_alomar)も賛同し、提言とともにこのようにツイートした。「予防措置を順守しない施設や店を監視し罰則を科すとともに、マスクをしていない人や他人と距離を取らない人に対し罰金を科すことも重要だ 」

不必要に外出する人が増えていることを受けて、ツイッター上では「#JeddahNow」というハッシュタグが瞬く間にトレンドとなった。

多くのユーザーは、社会的距離感を無視し、マスクと手袋なしで公共の場に出かける人は、「新型コロナウイルスよりも10,000サウジ・リヤルの罰金を恐れるだろう 」と忠告した。

しかし、市街地周辺の交通量に対し人々は大袈裟に反応していると思った人も多かったようだ。

サアド・ムグラーム (@saad_mghrm)はこのようにツイートした。「交通量を人のせいにしてはいけない。小さなアパートやリーフハウスの中に3ヶ月間も一緒に閉じ込められている家族がいる。短時間車で外に出かけ、空を見に行くのは彼らの権利だ。」

彼はこのように付け加えた。「過密状態の店については対処する必要があるが、過剰反応や一部からの完璧主義なしに冷静な対処が可能である」

悲しいことに、多くの人が新型コロナウイルスの危険性を理解しておらず、愛する人に対して自分が何をしているか理解していない。

アブドゥルファッタ・アル・カハタニ, 大学講師

一部の人々は、マディーナのスターバックスなど、社会的距離を実施している国内の一部の人気店による取り組みを称賛した。ソーシャルメディアに掲載されている写真では、マディーナのスターバックスで客が他の客との間に推奨される間隔を空けて列に並び、「上品な行動」と称される行動を取っている様子が写っていた」

アブドラ・アル・フマイド(@abn_humaid)はこのようにコメントした。「このような意識が我々の社会で示されているのを見るのは素晴らしいことだ。人々が手袋やマスクをし、社会的距離感を保っている」

一方、多くの人がリヤドの街に出かけ平常心を取り戻そうとしている。「もちろん外出した。母と妹を連れて家から一番近くのショッピングセンターに用事を済ませに行った」と26歳のサラ・アル・ジャッサーは『アラブニュース』に語った。

しかし、アル・ジャッサーは、ショッピングセンター内の店には長い行列ができていて入ることができなかったと述べた。「人々がこんなに早く外出していたことに驚いた。私たちは午前9時30分までにショッピングセンターにいたが、こんなに混んでいるとは予想していなかった」と加えた。

午後2時30分には、ほとんどの店やショッピングセンターはすでに閉店し、午後3時の外出禁止令を守っり、店に客や店員の姿はなかった。

33歳のレイド・ムスタファは『アラブニュース』に対し、状況はまだ安全ではないと考えていると語った。「国が外出規制を解除したからといって外出が安全とは限らない」しかし、だからといって彼が外出をやめるわけではなかった。「徹夜をしてマスクと手袋をし、私は街に繰り出すため午前6時半に家を出た」

ムスタファは車の中で過ごしたと付け加え、健全な精神を保つため新鮮な空気を吸いたいと思っていただけだと述べた。「私は1ヶ月以上も狭いアパートに閉じこもっていた」と彼は言った。「景色の変化が必要だった。」

彼は保健省により導入された安全衛生対策を必ず守るようにし、人との接触を控えるようにしたと述べた。

ムスタファは路上で見た人の多さに愕然とした。

「リヤドの大通りの一つは、活気に満ちていた 。一部の人がお祝いをしたり、コーヒーを飲みに出かけたりしていた 」と彼は付け加えた。

国内のあらゆる場所に、安全確保のため推奨されている注意事項を遵守するよう人々に注意を促す看板が設置されている。

 

 

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