
モハメッド・アル=スラミ
ジッダ:コロナウイルスのパンデミックが起こった今、公衆の健康を守るために、ハッジ巡礼者の数は1000人以下かそれ以上に制限される可能性がある、とサウジ当局は述べた。
タウフィック・アル・ラビア保健相は23日の記者会見で、ハッジ前後の強制隔離も実施されると述べた。
サウジアラビアは今年、巡礼者の安全を確保できる、と同氏は述べた。
「保健省は、巡礼者へのサービスの経験を蓄積しており、巡礼者にサービスを提供し、彼らの健康を維持するのに十分な人的・技術的能力を持っています」と同氏は述べた。
ハッジ中の緊急時には、アラファトにある医療センターに加え、聖地にある総合病院での医療が提供される、と同氏は付け加えた。
医療スタッフも巡礼者に旅の間、同行する 。
アル・ラビア氏は、今年の巡礼者の数を制限することが重要だと述べた。
「今年、ハッジを行うことを許されるのは、サウジアラビアに住み、65歳未満で持病のない人々だけです。彼らは聖地に到着する前に検査を受け、ハッジを行った後は自己隔離をすることになります」と同氏は述べた。
ハッジ中に巡礼者にサービスを提供していた人々も検査されるだろう、と同氏は付け加えた。
一方、東アジア諸国の多くは、サウジアラビアが巡礼者の数を制限する決定を下す前に、今年のハッジへの代表派遣の中止を決定した。
サウジアラビアのムハンマド・サーレハ・ベンテン・ハッジ・ウムラ担当大臣は、「私たちは、この決定は、何よりも人々を守ることを目指しているとして評価していますし、それはパンデミックが始まって以来、我が国の優先事項でもありました。そこで我が国はウムラを中止し、今、サウジアラビアに既に在住している人々に対し、ハッジ巡礼者の数を制限することを決定しました」と述べた。
1000人以下かそれ以上に制限するという決定は「王国の信念とハッジの管理における過去の経験に基づいて下されました」と同氏は付け加えた。主な目的は、コロナウイルスのパンデミックを考慮し、巡礼者の健康と安全を維持することだ。
「それは細心の注意を要するプロセスですので、私たちはハッジの安全を確保するために、保健省や内務省、その他の当局の専門家と協力しています」とベンテン氏は述べた。
ハッジ省は、サウジアラビア人以外の人数を何人にするのが望ましいかを決めるために、王国内の在外公館と協力する、と同氏は付け加えた。
今年のハッジのマスコミ報道は、講じられた保健対策に沿ったものになるだろう、と同氏は述べた。
ベンテン氏は、王国がハッジ巡礼者を制限することに決めた根拠は、コロナウイルスのパンデミックが続いていることと、混雑した場所や多くの人々の集まりで感染が拡大するリスクだと述べた。世界的に健康の安全を守るための動きが起きている中で出てきたことでもあった。
「私たちは保健省と協力し、従うべき予防措置と治療プログラムを決定しています。人命を守ることが私たちの優先事項ですので、ハッジを行う前と後の両方で巡礼者が自己隔離をすることを含む、今年のハッジのための特別プランが導入されています」と同氏は述べた。
外国から来る巡礼者を例外として許可することはしない、と同氏は付け加えた。
「私たちは、このウイルスが危険であることを分かっています。世界中の国々が国境を閉鎖しました。したがって、例外は認められません」と同氏は述べた。