
アラブニュース
リヤド: 世界保健機関(WHO)は水曜日、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行のため、今年の大巡礼ハッジの巡礼者数を大幅に制限するというサウジアラビアの決定を歓迎した。
サウジアラビアは、すでに国内に住む1000人のみが巡礼を行うことができるだろうと述べた。昨年は世界中から約250万人の巡礼者が参加した。
「一部の国が社会と経済を再開し始めるにつれ、大人数の集会をいかに安全に開催するかという問題がますます重要になってきている」と、WHO事務局長のテドロス・アダノム博士は述べた。「世界最大規模の集団集会の一つである毎年恒例の大巡礼ハッジはこのことは特に特に当てはまる。」
アダノム事務局長は、今回の決定はリスクの度合いと様々な状況分析に基づいており、巡礼者の安全を守り、感染のリスクを減少するWHOガイドラインに沿うものであると述べた。
ジュネーブで毎日実施される新型コロナウイルス感染症に関する定例記者会見において、アダノム事務局長は、WHOは今回のサウジアラビアの決定を支持する述べ、すべての国が公衆衛生を最優先する困難な決定をしなければならないと加えた。
「我々は今回の決定が容易な決断ではなかったことを理解しており、また、今年の巡礼を心待ちにしていた多くのイスラム教徒にとって大きな失望であることも理解している」と述べ、「今回の決定は、すべての国が健康を第一に考えなければならないことを示した厳しい選択の一つの例である」と語った。