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サウジアラビア、新型コロナウイルス対策に570億ドル以上を支出

影響を受けた企業に勤める人々も、この対策の利益を受けた(AFP)。
影響を受けた企業に勤める人々も、この対策の利益を受けた(AFP)。
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09 Jul 2020 12:07:40 GMT9
09 Jul 2020 12:07:40 GMT9

Fahad AlZahrani

リヤド:サウジアラビア政府が、国内での新型コロナウイルスの影響に対処するための142の政策に2,140億リヤル(570億ドル)以上を支出したと、国営サウジ通信(SPA)が伝えた。

政府が対策のために行った当初の措置が、今月国王令により公的部門や民間部門、投資家らに対する支援へと拡大した。

その中には労働関連の罰金の一部停止、賃金の保護措置、輸入品への関税徴収の延期が含まれていた。

財務省の通信・金融知識センター(CFKC)によると、65万人以上が個人を対象とした一連の対策の恩恵を直接受けたとのことである。

また企業は、税金やザカートの申告期限を延長するという形での支援を受け、一方配車サービスなどの大きな打撃を受けた分野において、低所得者層の家族への支援が行われた。約90億リヤルが、パンデミックによる影響を受けた企業に勤める120万人以上の国民に割り当てられた。

国際通貨基金(IMF)は、COVID-19に対する政策対応の中でサウジアラビアは2つの打撃を受けていると指摘している。「COVID-19の感染拡大と原油価格の急落である。政府の対策は両方の動きに対応している」。

またサウジアラビア通貨庁(SAMA)が3月に政策金利を2回引き下げたことを受けて、政府は多くの財政措置を実施した。SAMAは3月14日、金融部門の流動性を高めることで、特に中小企業などの民間部門に対して500億リヤルの一括支援を行うことを発表した。

規制当局は銀行に対し、サウジアラビアの全被雇用者の融資の返済を追加料金なしで3ヶ月遅らせるよう、また職を失った顧客に融資を行うよう指示した。

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