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ロンドン:サウジアラビアが出資する電気自動車が、1回の充電で500マイルの航続距離の壁を突破した。
サウジアラビアのパブリック・インベストメント・ファンド(以下PIF)が主要出資者であるLucid Motorsは8月12日、発売予定のセダン型電気自動車Lucid Airの1回の充電で517マイル(約832km)の航続距離が第三者により検証されたことを発表した。
Lucid Motorsは声明で、この結果はLucid Airの航続距離がこれまでの電気自動車の中で最長であることを確認したものだ、としている。
いわゆる「航続距離不安」と呼ばれるものは、ドライバーが車のバッテリー残量がない状態で立ち往生することを恐れるもので、電気自動車メーカーにとっては、従来のガソリン車からの乗り換えを人々に説得する上で大きな要因となっている。
Lucid MotorsのCEO、ピーター・ローリンソン氏は「航続距離と効率は、EVの技術力を測る上で最も関連性の高い実例として広く認識されています」とし、「数年前、私たちはLucid Airのアルファプロトタイプを発表し、400マイル以上の航続距離を約束しましたが、これは当時の私たちの技術を反映したものでした。その間、我々は一連の技術的なブレークスルーを達成し、比類なきエネルギー効率に至りました」と続けた。
PIFは2年前にLucid Motorsと10億ドルの投資契約を結び、アリゾナ州の工場でこの車を開発した。
Lucid Airの量産版は、2020年9月9日のオンラインイベントでデビューする予定で、車両の最終的な内外装デザインに加え、製品仕様、利用可能な構成、および価格情報に関する新たな詳細も公開される。
アリゾナ州カサグランデにあるLucidの新工場で生産されるLucid Airは、2021年初頭に顧客への納車が開始される。